『ベルセルク』特報映像が解禁!CGを駆使した“黄金時代”の作り込みには原作者もびっくり!
三浦建太郎による大人気マンガの待望の劇場版『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』の特報映像が解禁され、かつてのアニメ化では不可能だったというCGを駆使した作品世界の一端が明らかになった。中世ヨーロッパをモチーフにした原作の世界観を忠実に再現しただけでなく、原作者の三浦として「昔のわたしが望んでもかなえられなかった以上の映像を目にすることができると確信しています」と言わしめるほどのクオリティーを誇る映像に注目だ。
今回解禁されたのは、来年1月に公開が決定した劇場アニメーション映画第1弾『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』の特報映像。これは、原作ファンの間でも人気の高い「黄金時代」編の魅力をわずか35秒という短い映像の中に凝縮したものとなっており、原作の中世ヨーロッパをモチーフにしたという「剣とファンタジーの世界」を見事に再現。とりわけ、CGを駆使し、細部の一つもおろそかにしないという綿密な作画のよる群衆シーンは、アニメーションならではの躍動感とも相まって、マンガを原作にしたアニメーションのある種の理想形ともいえる仕上がりとなっている。
原作は1997年から半年にわたって「剣風伝奇ベルセルク」としてテレビアニメ化もされており、まさか再び映像化の機会に恵まれるとは意想外だったという原作者の三浦。それだけに14年の時を経た今回の映画化については「今回のアニメで求められることは、映画としての、ファンの皆様のみならず、多くの方が納得のいく」と課せられたハードルの高さを意識している様子だが、前回のテレビアニメ製作時から現在に至るまでに、中世ヨーロッパの史料に関しての情報検索やCGといった技術も格段に進歩。三浦のそのことは承知しており、「昔のわたしが望んでもかなえられなかった以上の映像を目にすることができると確信しています」と今回の映画化に際して、不安は感じていないことを明らかにしている。
そんな三浦の確信を支えているのが、窪岡俊之監督とアニメーション制作を務めるSTUDIO4℃のたゆまぬ努力。ファンタジー世界を成立させるためのディテールへのこだわりは原作でも十分に感じられるが、映画版スタッフのそれは、三浦が「この人たち、頭がおかしい」と思わずコメントするほど。窪岡監督も「『手加減をしない』『原作が求める方向に背中を押す』『リアルな中世界を構築する』……これらを目標にがんばっております」といい、完成版への期待を高めている。
映画『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』は、1989年に連載開始して以降、現在までに累計3,500万部以上を売り上げている人気コミック初の劇場映画化。今回は特報映像と共に、本作では主人公ガッツと鷹の団の出会いと成長が中心に描かれることも初めて明かされた。来年1月の公開までには、また新たな情報が明かされるはずであり、ファンは続報を期待したいところだ。(編集部・福田麗)
映画『ベルセルク 黄金時代篇I 覇王の卵』は2012年1月より全国公開