佐藤隆太と麻生久美子、三宅島の家族の実話に思わず涙!「あんな家族にあこがれる!」
2000年の三宅島大噴火の実話を基に、犬と飼い主一家とのきずなを描いた映画『ロック ~わんこの島~』で、夫婦を演じた佐藤隆太と麻生久美子が、終始なごやかな雰囲気だったという撮影現場での裏話や、劇中で描かれた家族へのあこがれ、さらに、試写で涙してしまったことなど、作品のエピソードを語った。
これまで、映画『ROOKIES -卒業-』や『海猿』シリーズなど、男同士の熱い友情を描いた作品への出演が続いていた佐藤は、麻生との夫婦共演に多少なりとも不安があったことを明かす。佐藤は「僕は女性と向き合う芝居をすることが本当に少ないので、相手役の麻生さんがやりづらいんじゃないかと思ってしまって……でも、麻生さんは優しく受け止めてくださいました」と真剣な表情で語った。すると麻生が、「やりづらくなんてなかったです! 佐藤さんはすごく周囲に気を使われる方で、現場では大きな声であいさつをして、みんなのテンションを上げてくださったんです」と佐藤のムードメーカーぶりを明かした。佐藤も、「今回のロケは本当に楽しかったので、いつも以上にハイテンションだったかもしれませんね」と続け、チームワークの良い撮影現場だったことを笑顔で明かした。
また、本作の主役ともいえる犬のロックも、ムードメーカーとなっていたようで、「現場に入ってロックの顔を見ると、すごく幸せな気持ちになるんです」と佐藤が語ると、麻生も、「特に子犬のころのロックがかわいいんです。撮影中は、わたしだけじゃなくて、みんなの顔がとろけていました(笑)」とロックの愛らしさを猛アピール。そして、自身も犬を飼っているという麻生は、「撮影のために犬がかわいそうな目にあわないでほしいと思っていたんですけど、監督がわたしの気持ちをわかっていらっしゃって、犬にも優しい撮影になりました」と愛犬家の本音も打ち明けた。
今回、2人が演じたのは、三宅島の大噴火で愛犬ロックと離れ離れになり、小学2年生の息子・芯や、芯の祖母と共に避難生活を余儀なくされる野山夫婦。どんなに過酷な状況でもお互いを思い合い、笑顔を絶やさない野山一家を、「わたしの理想の家族です。あの温かい空気にすごくあこがれます!」と言い切る麻生は、完成版を試写で観たとき、感動のあまり号泣してしまったそう。そして佐藤も、「僕も試写で思いっきり感情移入してしまいました。本当にあったかい家族でした!」と断言。演じた役者自身が涙してしまうほど、犬と家族の深いきずなをリアルに描いた映画『ロック ~わんこの島~』。映画への期待も高まる。(取材・文:斉藤由紀子)
映画『ロック ~わんこの島~』は7月23日より全国公開
【佐藤隆太】ヘアメイク:白石義人 スタイリスト:勝見宜人(Koa Hole inc.)
ミナ ペルホネン(ジャケット、シャツ、パンツ)、スタイリスト私物(靴、靴下)
【麻生久美子】ヘアメイク:キクチ タダシ(LUCK HAIR) スタイリスト:杉山まゆみ
Kristina Ti(ジャケット、ショートパンツ、ブラウス、タンクトップ)、THEATRE PRODUCTS(サンダル)、TASAKI(リング、ネックレス)