急逝した原田芳雄さんの息子・原田喧太がコメント「99%無理といわれた舞台あいさつに登壇 役者魂のすごさには頭が下がります」
本日7月19日に71歳で永眠した原田芳雄さんの息子で俳優・ミュージシャンの原田喧太が、父親の死についてのコメントを発表した。死の直前、99パーセント不可能だといわれながらも主演映画の舞台あいさつに病を押して出席した原田さんには、息子も「最後の最後までの役者魂のすごさには本当に頭が下がります」と尊敬の念を示していた。
原田芳雄さんの遺作となった映画『大鹿村騒動記』写真ギャラリー
自身ミュージシャン・俳優であり、喪主を務める原田喧太は19日夜、芳雄さんの遺作となった映画『大鹿村騒動記』の配給である東映を通じてコメントを発表。「3年前に大腸がんの手術後、長い間抗がん剤治療をしてがんと戦って来ましたが、残念な結果となってしまいした」と報告した上で、「しかし、最後の最後までの役者魂のすごさには本当に頭が下がります」と死の直前まで役者として生きた父の姿に改めて感銘を受けた様子。
生前、公の場に登場したのは今月11日の映画『大鹿村騒動記』のプレミア試写会が最後となったが、コメントによると、出席するのは99パーセント無理といわれていたそうで、「自らの力を振りしぼって、見事舞台に上がってみんなを驚かせたものです。担当の医師の方々も見事な闘病生活でしたと言ってくれています」と周囲のことを振り返った。
通夜は21日、葬儀は22日に行われる。71歳という年齢ながら、役者としてはまだまだ枯れるには早かった原田さん。その功績は今後、日本映画界を振り返る上では決して欠かすことのできないものだ。原田喧太も、コメントを「最後に、役者 原田芳雄の魂は永遠生き続けますので、これからも応援よろしくお願いします」と締めくくっている。原田さんの活躍が、今後も若い世代へと語り継がれていくことを願いたい。(編集部・福田麗)