常盤貴子、独身の筒井道隆に人妻ならではのアドバイス!?「40年後も一緒に暮らせるなんて思ったら大間違いよ」

　26日、TBS緑山スタジオで収録中のNHK土曜ドラマスペシャル第1弾「神様の女房」の取材会が行われ、常盤貴子、筒井道隆、松本利夫（EXILE）、秋野暢子、野際陽子、津川雅彦らが出席し、撮影が順調に進んでいることをアピールした。松下幸之助という実在の偉人を演じるプレッシャーとは裏腹に、現場は和気あいあいとしている様子だった。

　電気ソケットから身を起こし、現在の松下グループを築いた松下幸之助さんは「経営の神様」として国内外でもその功績が語り継がれている。その「神様」を生涯支え続けたのが、「もう一人の創業者」と言われる妻・むねのさん。そんな2人の物語を連続3回でドラマ化するのが今回のドラマスペシャルだ。この日の出演者たちは、劇中の着物姿の衣装で登場。シックな淡い色の着物に身を包んだ常盤は「久しぶりに筒井さんとご一緒したんですが、顔合わせのときにいきなり『やばい、やばい』って言うんです（笑）。それくらい（筒井が演じる）松下幸之助さんという役はプレッシャーですし、わたしもその妻ということで、プレッシャーでした」とコメントするなど、経営の神様と呼ばれた偉大なる人物を演じるにあたってのプレッシャーは非常に大きかったようだ。

　しかし、そんなプレッシャーとは裏腹に、休憩時間などは和気あいあいとしていたという。秋野によると「いつまでも結婚しない筒井。そしてリーダー（のHIRO）が結婚しないから、自分も結婚できない松本。この2人に囲まれて結婚とは何ぞやと聞かれ、失敗した人間（秋野）がアドバイスするという。しかも筒井くんは、（常盤）貴子ちゃんに『言っておくけど、40年後も一緒に暮らせるなんて思ったら大間違いよ』と言われたらしくて、どういう結婚生活を送っているんだろうと思いますが、でも正しいと思います」とコメント。津川はその言葉に驚きつつも「常盤さんは結婚していたの!?　いやー、手を出さなくてよかったな」とプレイボーイの血はまだまだ健在な様子？　さらに現場では常盤と筒井が仲良くしゃべってばかりいたことを振り返って、「筒井の野郎、シャイな顔して、実は女性には積極的なんだな。おれとは一言も口をきかないのに」と冗談交じりにすねてみせると、野際も「仲良くしゃべってばかりで、（常盤の夫の長塚）圭史くんに言いつけてやろうかな」とちゃかしてみせる。現場の和気あいあいとした雰囲気が伝わってくるような会見となった。

　本作では脚本にジェームズ三木が参加。津川は三木の参加について、「最近は脚本家の腕が落ちていて、味のあるセリフ、キャラクターの積み上げ、ドラマ性のある芝居というものになかなかお目にかかれない。そういう中で久しぶりに楽しくセリフが言えて、いい芝居ができた」と感激の気持ちを隠さなかった。

　水木しげるの奥さんを描いた「ゲゲゲの女房」、岡本太郎のパートナーの岡本敏子を描いた常盤主演の「TAROの塔」など、近年は偉人を陰で支えた女性にスポットを当てた名作ドラマが多数生まれている。本作もそれらの系譜にあるドラマ。どのような仕上がりになるのか、今から期待が高まる。（取材・文：壬生智裕）

土曜ドラマスペシャル「神様の女房」は10月よりNHKにて放送予定