Perfume「ポリリズム」が流れる『カーズ2』本編映像が初公開!「カーズ」楽曲を使うなど音楽にもこだわるピクサーのすごさ!
人気テクノポップユニットPerfumeの「ポリリズム」が全世界共通の挿入歌になったことが話題になっている映画『カーズ2』から、その「ポリリズム」が流れるシーンが初公開された。同シーンが収録されているのは、本作に使われている音楽の裏側に迫ったメイキング映像で、ほかにもジョン・ラセター監督が語るPerfumeの魅力やコンサート映像などが満載。映像だけでなく、音楽にもこだわりぬくピクサーらしさがうかがえる特別映像だ。
今回解禁されたのは、劇中音楽へのピクサーのこだわりがよくわかる特別メイキング映像。本作ではさまざまな車や土地が登場するストーリーに合わせて、流れる音楽も多種多様となっており、時には93もの楽器で構成されたオーケストラとリズム・セクションを用い、また別のとき、たとえばフランスのシーンではシャンソン風の楽曲が使われるなど、そのこだわりには感心せずにはいられない。
中でも注目を集めているのは、日本のパーティーシーンで流れているPerfumeの「ポリリズム」。今回の特別映像では、実際に同曲が使われているシーンが初めて公開されており、ファンは必見。だが、さらに驚くのは、そのシーンのクオリティーの高さだ。ラセター監督が「パーティーには日本ならではの音楽をつけたかった」と語っているように、作中で描かれている日本とPerfumeの音楽は見事に融合を果たしており、ここまでマッチしているのなら新たに作曲するのではなく、既存の「ポリリズム」を選んだのにも納得がいく出来栄えとなっている。
また、作中にちりばめられたトリビア同様、選曲にも遊び心があふれているのがピクサー作品。『カーズ2』には、アメリカのバンド「カーズ」の楽曲「ユー・マイト・シンク」が使われており、これはまさに、わかる人にはわかる楽しみかも? 今回の映像ではそういったささいなこだわりも明かされているが、まだまだ氷山の一角。トリビアを知れば知るほど作品を楽しむことができるのも、ピクサー作品の魅力だろう。
本作の音楽を担当しているのは映画『カールじいさんの空飛ぶ家』でアカデミー賞作曲賞を受賞したマイケル・ジアッキノ。あえてまったく個性の異なるミュージシャンを起用するなど、本作でも見事な手腕を発揮しており、今回の映像を見た後では「ジアッキノがいなければ本作は完成しなかったのでは……」と思わされてしまうほどだ。
ピクサーの映像に対するこだわりはよく知られるところであるが、音楽にもここまでこだわっているとは多くの人にとっては意外かも? 作品を構成するピース一つ一つに目配りしているからこそ、本作のようなハイクオリティーな作品を作ることができるのだと改めて思い知らされる特別映像だ。(編集部・福田麗)
映画『カーズ2』は7月30日より全国公開