竹内結子&西田敏行出演『はやぶさ』本予告編解禁!知られざる物語をリアリティーあふれる映像で実写化
昨年、7年間の運行を経て地球に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」の快挙を支えたプロジェクトチームを描いた映画『はやぶさ/HAYABUSA』の本予告編&本ポスター画像が解禁され、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が全面協力したという本作のリアリティーあふれる映像の一端が明らかになった。主人公の女性研究生を竹内結子が、的川泰宣教授をモデルにした上司を西田敏行が演じており、彼らの熱演が全編に漂う緊張感に一役買っていることもうかがえる。
昨年6月の帰還以降、複数の映画企画が進行している「はやぶさ」だが、今回解禁されたのは20世紀フォックスが製作・配給を務める映画『はやぶさ/HAYABUSA』の本予告編。本作では、小惑星イトカワのサンプル採取という人類初の快挙を成し遂げた「はやぶさ」プロジェクトチームの苦闘を事実を基に描いており、あきらめないことの重要性を教えてくれる骨太な人間ドラマは見ごたえがある。そうした地上で展開するドラマの一方で、本作に登場する「はやぶさ」の造形や深宇宙の壮大なイメージが、製作陣のプロジェクトチームへの敬意がうかがえる見事な出来栄えになっていることにも注目したい。
綿密なリサーチを繰り返す製作陣の姿勢には、いち早く本作を宇宙で鑑賞した宇宙飛行士の古川聡さんも「竹内さん、西田さんをはじめ、キャストの皆さんの熱演も素晴らしかったですし、堤監督の演出ではさまざまなものがリアルに再現されていて驚きました」と絶賛。JAXAの全面協力を得たこともあり、作中に登場するミッションは細部に至るまでが現実に忠実に作り上げられており、観客の中には「本当にこんなすごいことをやっていたのか」と驚く人もいるに違いない。そういった意味で、まさに本作は、「はやぶさ」の知られざる物語を鮮やかに浮かび上がらせている。
西田や佐野史郎が演じているキャラクターが実在の人物をモデルしたものである一方で、竹内演じる女性研修生だけは唯一特定の人物をモデルにしていない。だが、あえて彼女の視点から物語を紡ぐことで、フィクションよりもドラマチックな現実な出来事を観客にもわかりやすい形で映画化することに成功している。そのあたりは映画『20世紀少年』でも見事に原作の世界観を実写化してみせた堤幸彦監督の面目躍如だろう。
プロジェクトチームの中心人物であり、登場人物の一人・的場泰弘のモデルになった的川教授は、撮影現場を訪れたときのことを「撮影隊の熱の入り方が、非常に<はやぶさ>のチームと似ているなと感じました」と振り返っており、一つの目標に向かって団結する姿が共通しているからこそ、製作陣もここまでの映画を撮り上げることができたのかもしれないと思わせられる。昨年日本中を感動の嵐に巻き込んだ「はやぶさ」が、今度は映画という形で再び日本にブームを巻き起こす。(編集部・福田麗)
映画『はやぶさ/HAYABUSA』は10月1日より全国公開