『ハリポタ』特別メイキング映像公開!ハーマイオニーがすごく無理をして悪女ベラトリックスを演じる舞台裏
歴代映画記録を塗り替える勢いで世界的ヒットを記録している映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』より、普通は見られない撮影の裏側を映した特別メイキング映像が公開された。エマ・ワトソン演じるハーマイオニーが得意の変身魔法を駆使する場面には、本編を観るだけでは決してわからない、さまざまな試行錯誤が行なわれていることがうかがえる映像だ。
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』特別メイキング映像
今回解禁されたのは、ヴォルデモートの分霊箱を見つけるため、正体を隠して銀行に侵入しようとする場面のメイキング。ハーマイオニーがベラトリックスに魔法で変装している同場面は、完成した本編ではベラトリックス役のヘレナ・ボナム=カーターがエマ演じるハーマイオニーのせりふを言っているだけのように見える。だが実際の撮影では、最初にエマが「ベラトリックスを演じているハーマイオニー」を演じ、その映像を基に、ヘレナが、「ベラトリックスを演じているハーマイオニー」を演じるという二重三重の手間が掛けられており、今回のメイキングではそれら一つ一つをエマやヘレナのコメントを交えながら、丁寧に説明している。
映像の中でエマは、ハーマイオニーについて「根っから善人のハーマイオニーはすごく無理しないと意地悪はできないの」と説明。物語の進行上必要だったとはいえ、10年にわたって演じてきたキャラクターを最後の最後で別の人に演じられることが悔しくないはずはないだろうが、「ヘレナが私を演じやすいよう協力したわ」とその様子を露とも見せず、役づくりに尽力したことを明かしている。ほかにも今回のメイキングには、ロンを演じるルパート・グリントの変装にまつわるエピソードなどが盛りだくさんであり、本編をまだ観ていないという人はもちろん、もう観たという人も、ささいなシーンの背後にあるスタッフ・キャストの努力を感じることができるというのもうれしいところだ。
先日全世界興収10億ドル(約800億円)を突破したと報じられたばかりの本作は、10年にわたる長大なシリーズの完結編。全編クライマックスといっても過言ではない盛り上がりは一見の価値あり。また、派手なバトルなどに目が行きがちではあるものの、上記変装シーンでも前作『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』からの伏線が生きてくるなど、細かなところもおろそかにしていないのは好印象だ。シリーズの最後を飾るのにふさわしい作品となっている。(編集部・福田麗)
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』は公開中