名作『ショーシャンクの空に』に登場したナラの大木、激しい風で存命の危機
1995年に公開された映画『ショーシャンクの空に』に登場したナラの木が、激しい風に見舞われ二つに裂けてしまった。
この大木は、映画の撮影が行われたオハイオ州マンスフィールドにあり、映画の中では終盤、モーガン・フリーマン演じるレッドが、ティム・ロビンス演じるアンディが埋めた缶の箱を掘り起こすシーンに登場する。缶の中から出てきたアンディの手紙には、「希望はいいものだ。たぶん最高のものだろう。そして、いいものは決して滅びないんだ」というくだりがあり、映画のなかでも、希望を象徴するような印象的なシーンになっている。マンスフィールドの観光課によると、映画の公開以来、この木を見学するために多くの観光客がマンスフィールドを訪れており、観光客からは、この木の下で「プロポーズがしたい」「ピクニックがしたい」という問い合わせも多くあったという。
しかし、7月末に激しい嵐がマンスフィールドを直撃し、強風にあおられた木は真ん中から二つに裂け、瀕死の状態となってしまった。TMZによると、マンスフィールドの観光課は何とかこの木を保存する方法を考えているが、木は個人の所有する土地に生えているため、土地の所有者と近々のうちに相談して決めたいとしている。観光課は「この木を、もともと生えていた場所で見たいという方は、まだ一部が残っている状態の今のうちに、見に来てくれることをおすすめします」と語っており、今後、この場所から移動される可能性もあるよう。アンディのセリフ通り、「いいものは決して滅びない」ことを願いつつ、地元関係者やファンたちは木の保存を祈っている。(竹内エミコ)