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原田芳雄さんのテンガロンハットが見守る中、遺作『大鹿村騒動記』が大ヒット御礼舞台あいさつ!会場から大きな拍手が沸き起こる!

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原田芳雄さんの思いを引き継ぎ舞台あいさつを行った左から松たか子、佐藤浩市、大楠道代、石橋蓮司、阪本順治監督
原田芳雄さんの思いを引き継ぎ舞台あいさつを行った左から松たか子、佐藤浩市、大楠道代、石橋蓮司、阪本順治監督

 8日、丸の内TOEI2で映画『大鹿村騒動記』大ヒット御礼舞台あいさつが行われ、大楠道代松たか子佐藤浩市石橋蓮司阪本順治監督が登壇し、去る19日に亡くなった俳優の原田芳雄さんを笑顔で偲んだ。

映画『大鹿村騒動記』写真ギャラリー

 本作公開の3日後となる7月19日、原田さんの急逝により、原田さんの遺作となってしまった本作。全国の劇場には銀幕に愛された映画俳優、原田さんを偲んで多くの観客が来場し、これが遺作だとは思えないほどに、生命力あふれる原田さんの演技に、拍手が沸き起こるなど、多くの人たちの熱い支持を集めている。大楠、松、石橋、阪本監督が登壇して行われたこの日の大ヒット御礼舞台あいさつでも、中高年層を中心に、多数来場した観客から、大きな拍手が沸き起こった。

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 原田さんは、会場の都合で初日舞台あいさつに登壇できなかったこともあり、「映画がヒットしたら、ヒット御礼の舞台あいさつをしたい」と意欲満々だったというが、残念ながらそれはかなわなかった。しかし、そんな原田さんの遺志を受け継いで、このたび行われることになったのが、今回のヒット御礼舞台あいさつ。手作り感あふれる村歌舞伎をテーマにした本作ということもあり、今回は本職の司会者はおかず、阪本監督が司会を担当。さらに本作で村役場総務課職員を演じた松が「本日はマスコミの方以外の携帯電話を含む撮影、録音をいっさい禁止させていただいております。繰り返します……」と劇中で披露した村内放送で流れる流麗なアナウンスを行った。ノープラン、出たとこ勝負で行われた今回の舞台あいさつは、どこかカラッとした温かな雰囲気に包まれていた。

 劇中で原田さんの妻・貴子を演じた大楠は「この映画の公開と同時にわたしたちは、悲しいことに遭遇いたしまして。ずっと心が晴れない日々が続いていましたけども、こうして映画がヒットしていること、映画の評判がいいことを、原田芳雄さんにご報告できるのをとてもうれしく思っております」とあいさつ。さらに数々の傑作で共演してきた盟友の石橋が「普段、役者同士というのは、あまり付き合ったりはしませんが、この映画だけは本当に映画の中の村人のような感じで非常に仲良くさせてもらっています。それも精神的な存在の原田芳雄のおかげだと思います」とあいさつすると、会場からは再び大きな拍手が巻き起こった。

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 今回の舞台あいさつの司会を務めた阪本監督は、俳優たちと殴り合いのケンカをしてしまった際に、原田さんに何度も止めてもらったことがあったことを述懐。「僕はプライベートでもたくさんお世話になりました。その思いもあって、そして意地もあって、芳雄さんと最後に仕事した、この映画をお盆に向けて盛り上げたいと思って今日を迎えました。この映画館も2週間以上、上映を延期してもらえるということなので、さらに広めていただければありがたいです」とコメントし、「節目となる作品。ここから何かを始めたい」と意欲を見せたという原田さんの思いが詰まった本作のさらなるヒットを期待。佐藤も「もっと多くの人数で芳雄さんを送ってあげたい」と付け加えた。

 そして最後の写真撮影の際に、原田さんが劇中でかぶっていたテンガロンハットを手にした大楠が「今日は帽子の主が来ています。ありがとうと言っております」と原田さんの気持ちを代弁すると、会場からは再び拍手が。この日巻き起こった拍手の音は、きっと原田さんの元にも届くことだろう。(取材・文:壬生智裕)

映画『大鹿村騒動記』は全国東映系にて上映中

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