りょう、連続ドラマ初主演!和久井映見&鈴木砂羽出演、アラフォー女性の友情を描いた「ビターシュガー」
女優・りょうが、アラフォー女性の本音と友情を描いた10月放送開始のドラマ「ビターシュガー」で連続ドラマ初主演を務めることが明らかになった。共演にも、和久井映見と鈴木砂羽という、リアル“アラフォー”世代がそろっており、酸いも甘いも噛み分けた大人による、大人のためのドラマになりそうだ。同ドラマは、NHKが10月からスタートさせる新放送枠の第1弾として放送される。
1996年のドラマ「ロングバケーション」で女優デビューを果たして以降、クールな役柄を中心にさまざまな作品に出演していたりょうだが、本作が意外にも連続ドラマ初主演。それでも特に気負う様子は見せず、「今まで、どんな役に対しても最大限の力で取り組んできたので、変わらず、全力で挑みたいと思います」と自然体を強調。ドラマではアラフォー世代のヒロイン・市子を演じることになるが、今年で38歳のりょうは「アラサー世代は『30歳になったら結婚して、家庭を持って……』みたいなことを、漠然と思い描いているような気がするのですが、アラフォー世代は、本当に真剣ですからね」とキャラクターに共感するところも多いらしく、「幸せにしてもらうのではなく、自ら幸せをつかみに行ってると思います。だからこそ、仕事も恋愛も一生懸命で……そんな姿は、かっこいいと思います」とアラフォーならではの良さを生かした役づくりを明かしている。
ヒロイン市子をはじめとする39歳の女性たちの日常が、女子トークを中心にテンポよく進んでいくので最初は大変だと思ったというりょうだが、共演にも41歳の和久井、39歳の鈴木という同世代がそろったことにより、「何も心配することはないな……と今からとても楽しみです」と8月9日の撮影開始を心待ちにしている様子。ドラマについては「女性は年齢を重ねるにつれ、男性よりも、利益が無くなるような社会に感じるので、同世代として、40年生きてきたことが、『楽しかった!』『誇らしいことだった』と思っていただけるような、ささやかなメッセージをこの作品で表現できたらと思います」とアラフォー世代の応援歌になることを願っている一方で、「男性には耳をふさぎたくなるような女性の本音を、男性には知ってもらいたいと思いますし、女性には、このドラマを観て、スカッ! としていただきたいと思っています」とアピールしており、男女問わず楽しめる作品に仕上がっていることを予感させている。
今回のキャスティングについて、制作統括を務めた後藤高久は「『ビターシュガー』は女性の本音がぶつかり合うドラマです。美しいだけ、優しいだけの表面的ないかにも女優という演技では、決して最後までやり通すことはできません。芯のあるりょうさんならば、39歳の市子という人物のウソ偽りのない人生を演じてもらえると確信しています。和久井映見さん、鈴木砂羽さんと面白いお芝居のアンサンブルができあがるはずです」と理由を説明。さらには本作がドラマ新枠の第1弾となることにも触れ、「ことさら『新しいドラマはおしゃれな大人のドラマです!』なんて言わなくても、『なるほどNHKは本気で“NHKらしくない、大人のドラマ”を作ろうとしているのだな』ということが、りょうさんをキャスティングしただけで伝わるはずです」とりょうに懸ける期待は大きい。同性からの人気が高いりょうが主演というだけでなく、アラフォー女性たちの本音を描いたドラマとしても大きな話題になりそうな作品だ。
本作は、大島真寿美の小説「虹色天気雨」「ビターシュガー」を原作に、アラフォー女性の本音を描いたドラマ。りょう、和久井、鈴木のほかには、カンニング竹山、袴田吉彦、忍成修吾といった男性陣、荒川ちか、井上和香といった女性陣が出演している。撮影は8月9日より東京近郊でスタート。放送は10月18日より全10回を予定している。(編集部・福田麗)
「ビターシュガー」は10月18日より12月20日まで毎週火曜日22時55分~23時24分にNHK総合にて放送 全10回