ブルース・リーが着用した毛皮つき衣装、オークションで600万円で落札
死後も世界中のファンに愛され続けるカンフー・マスター、ブルース・リーの記念品を集めたオークションが香港で開かれ、映画のなかや宣伝活動でブルースが着用した毛皮付きの衣装が60万香港ドル(約602万円)で落札された。
イギリス国営放送BBCによると、この服は青地の内側に毛皮をあしらったもので、ブルースが撮影中に亡くなった1973年の映画『死亡遊戯』の中で着用したり、映画『燃えよドラゴン』のプレミアや宣伝活動でも着用したもの。落札したのはアメリカ人のカップルで、予想価格の9倍となる60万香港ドルの値がついた。落札したアメリカ人カップルは、「アイコン的人物を記念する、とてもユニークな品。ブルース・リーはカンフーの世界で最も重要な人物として、世界中で知られています。このジャンルの映画の先駆者であり、彼の人間性も、またその芸術性も尊敬しています」と語っている。
オークションではこの衣装のほかに、直筆の手紙など全13点がオークションにかけられた。そのうちの1点である、ブルースが1966年、友人のテイキー・木村に当てた手紙には、ブルースがカトー役で出演したテレビシリーズ「グリーン・ホーネット」について綴られており、4万香港ドル(約40万円)で落札された。
これらの品を出品したのは個人のコレクターで、ブルース・リーの記念品オークションとしては今回が最大のもの。オークションで数点の品を落札した香港のビジネスマンは、ブルースから「限界に挑戦すること」を学んだと語っており、死後40年ちかくたってもブルースの影響は広く世界に広まっているようだ。(竹内エミコ)