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「眠れる美女」を文芸官能エロスに!大胆ヌードに挑戦した『エンジェル ウォーズ』のセーラー服美女エミリー・ブラウニング

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大胆なヌードに挑戦しているエミリー・ブラウニング
大胆なヌードに挑戦しているエミリー・ブラウニング - (C)2011 Screen Australia, Screen NSW, Spectrum Films Pty Limited,Cardy&Company Pty Ltd, Lindesay Island Pty Ltd and Magic Films Pty Ltd.

 映画『エンジェル ウォーズ』で主演を務め一躍注目を集めているエミリー・ブラウニングが大胆ヌードに挑んだ映画『スリーピング ビューティー/禁断の悦び』が、11月5日より公開される。過去に幾度も映像化されている川端康成の小説「眠れる美女」を新たな解釈で現代によみがえらせた文芸官能エロスだ。

 本作は、独特のエロチック感覚を描いた川端の短編小説をこれまでとは異なる解釈で映像化したオーストラリアの女流作家ジュリア・リーの監督デビュー作。原作やこれまでの映画化作品では、女を見つめる人々の視点から描かれていたが、本作では見られる側からの物語を描いているのがポイントだ。ヒロインを務めるのは映画『エンジェル ウォーズ』の制服姿も記憶に新しいエミリー。全裸で男たちに服従するという大胆な演技に挑戦しており、まだあどけないイメージから一変、大人の女性としての魅力にあふれた肢体を披露している。

 また、学費を稼ぐためにカフェの店員や企業の事務などで働くヒロインが、よりよい収入を求めた結果として、秘密クラブでの仕事にかかわることになるストーリーは、いわゆる商売女ではなく、普通の少女が必要に駆られて大人の世界に入り込むという点で極めて現代的。眠っている間に何をされているのか調べるために彼女が用いるのが小型カメラというのも、原作の時代設定からはありえない、斬新な発想といえそうだ。

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 日本では原田芳雄さん主演で1995年に、海外でも2005年に同名映画化されるなど、多くの映像作家を引きつけて止まない短編小説「眠れる美女」。女性監督として初のパルムドールを獲得したジェーン・カンピオンが製作を務め、撮影はジェフリー・シンプソン、音楽をエクスペリメンタル・ミュージック界で注目を浴びているベン・フロストが担当するなどスタッフも豪華であり、原作にある官能的な雰囲気を映像として見事に再構成することに成功している。

 ストーリーや映像など、どれを取っても魅惑的な本作は、今年のカンヌ国際映画祭で上映されるやいなや、賛否両論を巻き起こしたというが、それも納得の問題作。劇中の男たち同様、ただのエロスに満足できなくなったという大人の観客たちにぜひ観てほしい作品だ。(編集部・福田麗)

映画『スリーピング ビューティー/禁断の悦び』は11月5日よりシネマート新宿ほか全国順次公開

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