『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ監督とケイティ・ホームズを直撃!話題の新作ホラー
映画『パンズ・ラビリンス』のギレルモ・デル・トロ監督と、映画『バッドマン ビギンズ』の女優ケイティ・ホームズがタッグを組んだ話題の新作『ドント・ビー・アフレイド・オブ・ザ・ダーク(原題) / Don't Be Afraid of the Dark』について、主役を演じたベイリー・マディソンとともに語った。
ギレルモ・デル・トロ製作映画『ロスト・アイズ』写真ギャラリー
同作は、二度目の結婚をしたアレックス(ガイ・ピアース)とその妻キム(ケイティ・ホームズ)は、娘のサリー(ベイリー・マディソン)とともに古い屋敷に引っ越してくる。だが、その地下室には魔物が棲みついており、やがて家族を恐怖に陥れていくというホラー作品。1973年にテレビ映画として製作された作品のリメイクになる。今回、ギレルモ・デル・トロ監督は脚本と製作を担当し、トロイ・ニクシーが初監督に挑戦している。
1973年のオリジナル作品についてプロデューサー兼脚本を担当したギレルモ・デル・トロは「決してオリジナルの作品が悪くて、新たに映画化をしようと思ったわけではないんだ。オリジナルは、1973年に製作された作品としては上出来で、最も怖いテレビ映画の一つとしてとしてカルト的な評価をされているんだ。そこで、僕は90年代にこのテレビ映画作品の映画化権を獲得し、今から13年前に一度、僕の映画『ミミック』で脚本を担当したマシュー・ロビンスとともに製作するつもりだったが、結局企画倒れになってしまったんだよ」と明かした後に、今作とオリジナルの違う点については「オリジナルでは主役は大人の設定で、女優キム・ダービーを中心に描いていたが、今作では子役のベイリー・マディソンを主役にしているんだ。さらに男性が役立たずであることも今作では強調されているんだよ」と教えてくれた。
映画内の古い屋敷についてケイティは「映画内の屋敷の外は、実際に存在するある屋敷を使っていて、屋敷内はセットで作られたものなの。屋敷の外観だけを見ると、何か怖いことが起こりそうな感じが全くしないの。それにどこか童話的な要素さえ外観は持っているのよ。だから、急に身の毛もよだつようなことが起きるには、完璧なロケーションだったと思うわ」と答え、さらに出演理由について彼女は「まず、力強い女性であるこのキャラクター、キムに惹かれたの。それと、自分が生んだ子どもではないけれど、母親キムと娘サリーが絆を徐々に築き上げていくところも面白いと思ったわ」と語った。
サリー役を演じたベイリー・マディソンは「わたしは4年前から子役の仕事をしていて、これが初めてのホラー作品なの。ただ、セットでは実際に存在しないもの(魔物はCGで作り上げられたため)に対して、どのように演じるか挑戦することになったの。この役サリーは、生みの母親のもとを離れ、小さな子どもにはふさわしくない大きな屋敷に住むことになるの。だから、慣れない新しい母親と忙しい父親の中で、ある日地下で聞いた声に対して、自分と同じ環境の人物(実際は魔物)が居るのではないか、友人になれるのではないかと希望を持ってしまうの」と11歳という年齢のわりには大人びた口調で話した。
映画は、イスの上をとび上がってしまうような恐怖なシーンや、魔物と格闘するシーンがあり、ホラー映画として見所満載の映画に仕上がっている。特に、子役のベイリー・マディソンに注目だ。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)