『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの著者、トールキンを描いたフィクション本が映画化へ
映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作の著者であるJ・R・R・トールキンの姿を描いた本、「マークウッド:ア・ノベル・アバウト・J・R・R・トールキン」が映画化されることになったとハリウッド・リポーター紙が報じている。
この本は、スティーブ・ヒラードの著書で、小説のタイトル「マークウッド」は、トールキンの著書「指輪物語」や「ホビットの冒険」の中にも登場する森、「闇の森」からとったもの。トールキンとともに、祖父を探す女性が主要登場人物として描かれている。この本をめぐっては、トールキンの遺族から内容が権利侵害にあたるとして裁判となり、すべてのコピーを回収するよう求められていたが、その後、著者ヒラード氏との間で和解が成立。現在は、この小説がフィクションであるとはっきり記した形で販売されている。
ヒラード氏は、映画化について「小説の形に沿ったものになるが、あまり知られていないトールキンについてかなり深く掘り下げられるだろう。トールキンはもともと、第二次世界大戦で暗号解読士となるはずだったんだ」と語っており、これまで私たちが知らなかった作家の姿が描かれることになりそうだ。(竹内エミコ)