宮崎あおい「篤姫」以来3年ぶりのドラマ出演決定!真実の愛を貫く「蝶々さん」に!
女優の宮崎あおいが、2008年のNHK大河ドラマ「篤姫」以来、民放も含めて約3年ぶりとなるテレビドラマ「蝶々さん」に出演し、ヒロインを演じることが明らかになった。名作オペラ「蝶々夫人」で知られ、世界でもっとも有名な日本人ヒロインともいえる蝶々さんにふんする宮崎は、「蝶々夫人の想いを背負い、武士の娘に生まれ、強く美しい信念をもって生きた女性の一生を、精いっぱい演じていきたいと思います」と力強く本作に挑む意気込みを語っている。
NHKの土曜ドラマスペシャルとして11月に前後編の2回にわたって放送される「蝶々さん」。世界中で上演されているプッチーニのオペラ「蝶々夫人」をお蝶の視点で新たに描いた市川森一の同名原作を基に、真実の愛を潔く貫いた一人の女性・蝶々さんの生きざまを描く物語。「篤姫」でも制作統括を務めた佐野元彦が宮崎あおいとの再タッグを熱望し、今回のドラマ化が決定した。宮崎は、明治時代初期に元佐賀藩士族の娘としての誇りを失うことなく、新世界・アメリカに夢を抱きながら出会ったアメリカ海軍少尉と恋に落ち、幾多の試練を乗り越え真実の愛をまっとうする蝶々さんを演じる。
日本人の誇りを胸に、両親の死や波瀾が待ち受ける愛にも負けず生き抜いた蝶々さんを長崎弁も交えて演じる宮崎。「篤姫」以来約3年ぶりのドラマ出演に「踊りや笛、長崎の言葉などのおけいこがありますが、その一つ一つを身に付けて、少しずつ蝶々夫人の想いを背負い、武士の娘に生まれ、強く美しい信念をもって生きた女性の一生を、精いっぱい演じていきたいと思います」と真摯(しんし)にコメント。著名なキャラクターに挑み、役と共に「生き抜く」覚悟をにじませた。
また、「篤姫」での宮崎について「豊かな感受性と、表現の幅の広さに驚かされ続けました」と印象を語った本作の制作統括担当・佐野元彦は、「『女の一本道』をひたすらに歩む点が『篤姫』との共通点」と言いながらも、同ドラマとはまったく違った作品を目指し、心に響くドラマを宮崎と共に残したいと抱負を述べている。そんな本作を彩るそのほかのキャストは、蝶々さんを想い続ける男・伊作に伊藤淳史(明治期)野田秀樹(昭和期)、蝶々さんが恋をするアメリカ海軍少尉・フランクリン役にアメリカの若手俳優・イーサン・ランドリーがふんする。また、西田敏行や戸田恵子、ともさかりえ、余貴美子、池脇千鶴、伊武雅刀など実力派の豪華な面々がそろった。撮影は8月22日に開始され、長崎も含めてロケを行い、10月にクランクアップ予定。風情たっぷりに映し出される壮大な歴史抒情詩に、宮崎の熱演も含めて期待したい。(編集部・小松芙未)
土曜ドラマスペシャル「蝶々さん」は11月19日と26日の21:00よりNHK総合にて放送