日本が舞台の『ウルヴァリン』新作撮影延期? ロケ地が日本以外になる可能性も
日本を舞台に、今年秋の開始が予定されていたヒュー・ジャックマン主演の映画『ザ・ウルヴァリン(原題) / The Wolverine』の撮影が、ロケ地探しの問題などから、来年の春まで延期されることになりそうだと、スタジオの関係者がデッドラインに語った。
本作は『X-MEN』シリーズの人気キャラクターを主人公に製作されたスピンオフ『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』の続編。当初は映画『ブラック・スワン』のダーレン・アロノフスキー監督がメガホンを取る予定だったが、監督が日本に長期滞在し、家族と離れることに難色を示し降板。その後は映画『3時10分、決断のとき』のジェームズ・マンゴールド監督が後任となり、今年の秋にも撮影を開始する予定となっている。
しかし、製作スタジオの米20世紀フォックス関係者がデッドラインに語ったところでは、日本が舞台となる本作では、天候の問題などもありロケ地探しが難航。撮影地をカナダに変更するか、日本とカナダで撮影した素材を組み合わせて使用することが検討されているという。また、ウルヴァリンを演じるヒューは人気ミュージカル「レ・ミゼラブル」の映画化作品に取り掛かるため、撮影終了を待たなくてはならないという事情もあるという。そのため、本作の撮影は来年の春まで延期されるだろうということだ。この件に関してフォックスから正式な発表はされていないが、事実とすれば、日本で活躍するウルヴァリンの姿を観るのは、まだ先のことになりそうだ。
映画『ザ・ウルヴァリン(原題)』は1980年代にフランク・ミラーとクリス・クレアモントが手掛けた、日本を舞台にしたコミックが原作。日本で忍者としての訓練を積むウルヴァリンの葛藤(かっとう)やヤクザ組織との戦いなどが描かれる。原作では日本人の女性と婚約する描写などもあり、キャストに日本人俳優が起用されるのかも注目されている。(編集部・入倉功一)