堺雅人、主演映画『日輪の遺産』初日を迎え「たくさんの抱えきれない遺産をいただいた」と感無量!
27日、映画『日輪の遺産』初日舞台あいさつが角川シネマ新宿にて行われ、主演の堺雅人、福士誠治、ユースケ・サンタマリア、森迫永依、佐々部清監督が登壇。堺は「自分自身、この映画からたくさんの抱えきれないくらいの遺産をいただいたような気がします。僕にとって、その意味は何なのか今でも考え続けている日々です」と感無量の様子であいさつしたほか、だるまに目を入れるなどして初日を祝った。
太平洋戦争終結間近の夏、祖国の復興を願ってGHQ最高司令官マッカーサーの財宝を盗み出した、帝国陸軍将校たちと20名の少女たちに待ち受ける壮絶なドラマを描く本作。この日はストーリーにちなみ、登壇者らがそれぞれのとっておきの財宝を特別に披露することに。帝国陸軍の真柴少佐を演じた堺は、宝物という小さなだるまを手にし「今回、だるまで有名な群馬県高崎市での撮影が多かったんですけど、自分もだるまをいただき、無事公開できるよう片目を入れておりました」と説明し、無事公開を迎えたこの日はもう片方の目を入れて笑顔を見せた。
さらに撮影中のエピソードについて「テーマが重い話ではあったけど、控え室ではユースケさんから『体調が悪い』という話を聞いたりして(笑)、なごんだ空気で過ごしました」と明かすと、すかさずユースケが「当時『お腹の調子が悪い』とか話していたよね!」などと加わり、ユーモラスに会場を盛り上げていた。そんなユースケは劇中で使用した丸メガネを宝物として紹介し、「(役作りのため)『時代が時代なので、こういうメガネをかけてください』と言われたけど、『自分がかけたら、コントになってしまいますよ!』と言ったんですけどね」と言ってメガネをかけて見せ、周囲を爆笑させていた。
また、2006年に実写版ドラマ「ちびまる子ちゃん」で主役のまる子を演じブレイク、今作では女学校の生徒・久枝を演じた森迫は小学生時代、転校する際にもらった寄せ書き帳を宝物として紹介。そして「とても大きな仕事に出させていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです」と初々しく出演した喜びを語っていた。
映画『日輪の遺産』はベストセラー作家・浅田次郎が自らの原点と自負し、映像化を熱望した原作小説を、『半落ち』の佐々部清監督が実写映画化した近代史ミステリー。歌手の元ちとせが本作のイメージソング「永遠(トワ)の調べ」を担当している。(古河優)
映画『日輪の遺産』は全国公開中