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平野勝之監督×庵野秀明×矢野顕子の3ショットが実現!急逝した女優林由美香さんが結ぶ縁

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奇跡の対面が実現した庵野秀明、矢野顕子、平野勝之監督
奇跡の対面が実現した庵野秀明、矢野顕子、平野勝之監督

 30日、六本木のビルボードライブ東京で映画『監督失格』記者会見が行われ、平野勝之監督、本作で実写映画初プロデュースを行った庵野秀明、そして本作主題歌を担当した矢野顕子が出席、この作品がなければ出会わなかったであろう貴重な3ショットを披露した。

映画『監督失格』場面写真

 2005年、35歳の誕生日を目前とした6月26日、自宅で急逝した女優の林由美香さんをめぐる14年間にもおよぶ軌跡を描き出した本作。かつて恋人同士だった平野監督と林さんのために「音楽を作るしかなかったのです。この2人のために」とコメントした矢野は、本作に主題歌を含む全6曲を提供することになった。彼女が映画音楽に参加するのは2005年の『誰がために』以来6年ぶりとなるが、本作を鑑賞した矢野は「すべてが、どうしようもない感じですね。おそらくたくさんの方もわたしと同じような気持ちになるんじゃないでしょうか。何だかわからないけどすごい。でも、受けてよかった衝撃という感じがします」と振り返る。

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 主題歌のタイトルは「しあわせなバカタレ」。17歳のころから矢野の大ファンだったという平野監督は矢野を目の前にして緊張ぎみ。「最初に歌詞を観た瞬間に笑いながら泣きました。矢野さんに受けていただけなかったら曲を入れるつもりはなかったですね。この映画のラストに出口を作れるのは矢野さんしかいないですから」と矢野の主題歌起用にこだわりをみせたという。庵野もこのシンプルなタイトルに「しびれましたね」と感銘を受けていた。

 本作は平野監督11年ぶりの新作となる。本作で実写初プロデュースとなる庵野も「作品を作れないときのつらさ、苦しさは、僕もよくわかるので、ここは何としても平野さんに作ってほしいと思いました。ここから立ち直れるかどうかは平野さん次第だが、人を助ければ、自分も同じようなときに助かるんじゃないかと思って。出来上がって良かったなと思います」とコメント。今回、平野と一緒に仕事をしたことで「平野さんの画の強さ、自己愛の強さに勇気づけられた。自分の好きなことをやっていいんだな」と創作意欲がわいてきた様子で、「ありがとうございます」と平野監督にお礼を述べた。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』の公開時期が発表されたばかりの庵野監督だけに、今後の庵野作品の行方が楽しみとなってきた。

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 「もしも、由美香さんがこの映画を観たらどのような感想を持つだろうか」と聞かれた平野監督は。「喜んでくれるんじゃないですかね。でもきっと監督失格ねと言うと思います」と言って、優しく笑った。

 本作は、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズの庵野秀明が、実写映画を初プロデュースした感涙のドキュメンタリー。35歳の誕生日直前に急逝した女優、林由美香さんをめぐる、大切な人の喪失とそれに向き合う人々の再生を描いたドキュメントであり、人間賛歌だ。(取材・文:壬生智裕)

映画『監督失格』は9月3日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズにて独占先行公開

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