芦田愛菜、天才子役でも苦心した号泣シーン公開!感動で松ケンも泣いちゃった!?
6歳の少女と27歳の独身男との親子のようなきずなを描いた、現在公開中の映画『うさぎドロップ』から、本作に出演する芦田愛菜が号泣するシーンが公開された。芦田自身「難しかった」と語るほど苦戦した場面だったそうで、本編を観ていなくとも涙を誘われること確実だ。主演の松山ケンイチも「みんな感動で泣いちゃってた」と大絶賛している。
本作は、宇仁田ゆみによる人気コミックが原作のヒューマンドラマ。松山演じる独身男のダイキチと、亡くなった祖父の隠し子りん(芦田)の奇妙な共同生活を描く。りんを演じる芦田はもちろん、香里奈演じるシングルマザーの息子・コウキを演じた佐藤瑠生亮の、実に子どもらしい、かざらない演技が好評だ。SABU監督は、芦田と佐藤の2人には台本を渡さずに撮影をすることで、彼らから自然な演技を引き出したのだという。
そんな本作の中でも、特に2人の演技が光るのが、コウキの父親のお墓を訪ねた2人が、亡き父を思い出して号泣してしまうこの場面。SABU監督は、ここでも子どもたちの自然な反応をカメラに収めるため、佐藤だけに泣く演技をつけ、芦田にはそれを伝えずに撮影を開始した。だが、結局は飛行機の騒音に悩まされるなど、何度もテイクを重ねることとなり、その思惑は外れてしまう。しかし、SABU監督はそれでも粘って撮影を終えた。芦田はこの場面について、「お墓の前で泣くところが難しかったです」とインタビューで明かしている。自然な環境で、演技を意識しない現場だっただけに、相当な集中力が必要だったようだ。
結果この場面は、子どもらしくも、失った者への思いをのせた泣き声が観る者の心に迫る、名場面に。松山も芦田に対し「大人の人たちもみんな感動で泣いちゃってた。天才だね」とコメント。さらに佐藤に関しても「遊んでいるだけだと思っていたのに、出来上がった作品で演技をみてビックリした!」と語り、2人を絶賛している。常に周囲をメロメロにするかわいさが注目される芦田。しかし、このシーンを見るだけでも、本作が、かわいさだけではない、彼女の確かな実力を観られる作品であることをうかがわせる。(編集部・入倉功一)
映画『うさぎドロップ』は全国公開中