神田沙也加「そろそろ子どもを生んでみたい」恋愛＆結婚観を赤裸々告白！

　オフ・ブロードウェイで12年間、合計5,003回ものロングラン上演を記録した恋愛がテーマのミュージカル「I LOVE YOU,YOU'RE PERFECT,NOW CHANGE」に出演する神田沙也加が、ミュージカル女優へのこだわりや、自身の恋愛観、結婚観について語った。

　たった4人の役者が、舞台上でシーンごとに入れ替わり、まったく違った男女の愛の形を演じ分ける「I LOVE YOU,YOU'RE PERFECT,NOW CHANGE」。ここ数年「レ・ミゼラブル」や「ファンタスティックス」などミュージカル出演が続く神田は「普段は役柄のプロファイリングをして、自分に落とし込んでいくのですが、今回の舞台は一人で14～15役を演じる設定なので、自分自身はニュートラルな状態で、どんな役柄でも自然に演じられるように心掛けています」と本作への取り組み方を明かす。また、すでに始まっているけいこでは「（共演者の中川晃教、白羽ゆり、米倉利紀は）年齢や経歴、個性もバラバラだけれど4人のチームワークが良くて本当に心強いです」と順調な仕上がりをアピール。

　今回の作品は、男女の恋愛をさまざまなシチュエーションで描いている。そんな内容に「恋愛って全部片思いだと思うんです」と独自の恋愛観を語る神田。「両思いって片思い同士が向き合っている形なのかなって。片思いは、かなうかどうかわからない無償の愛じゃないですか。その気持ちをお互い持ち続けられるかが、恋愛では重要だと感じます」と言葉の真意を説明する。また劇中、両親にあいさつするシーンがあるが「（相手には）ありのままでという思いがある半面、自分の両親には（結婚相手を）良く思われたいって気持ちもあります」と複雑な女心を吐露する。

　そんな神田は「結婚願望はもともと強いほうなんです」とはにかむ。「今年25歳。そろそろ子どもを生んでみたいなって考えるようになっているし、その意味では、相手との関係はもちろん大事ですが、子どもを含めた家族として、どううまくやっていくのかということは重要だと思います。子どもは夫婦間でどんなことがあっても、絶対に守らなければいけない存在ですから」と未来へ思いをはせた。そして「最後は絶対看取られたいです。もし先立たれて、その後、相手との思い出を全部抱えて生きていくことなんて、わたしにはつら過ぎます」と作品のテーマである男女の恋愛の最初から終焉（しゅうえん）までを自身に投影して真摯（しんし）に語った。

　「今後もミュージカル女優としてがんばっていきたい」と強いまなざしで語る神田。舞台の魅力について「実力勝負。公正にジャッジされるところがいい。わたしは環境が少し特殊なので、バックボーンで見られることが多いのですが、ミュージカルは、ほとんどがオーディション。実力がなければバッサリ切られるし、結果を出さなければ次はない。そんなプレッシャーの中で戦い続けることは大変だけど、それに勝るほどミュージカルは自分に大切なものを与えてくれる。これから『この役といえば神田沙也加だよね』と言われる、あたり役に巡り合えたらうれしいです」と目を輝かせながら表現する。小さい体ながら、舞台上で躍動感あふれる歌や演技を披露する女優・神田沙也加が織り成す「恋愛劇」に注目だ。（取材・文：磯部正和）

ミュージカル「I LOVE YOU,YOU'RE PERFECT,NOW CHANGE」は10月8日～23日まで東京グローブ座にて上演