『ハリポタ』が『パイレーツ』を抜いて本年度興収ナンバーワンに躍り出た！ネイチャードキュメント『ライフ』が初登場首位！
映画週末興行成績
9月最初の国内興行成績は、夏休みが終わったことや、台風の影響などもあって全国劇場の観客動員数は前週から約15パーセント減、そんな中でネイチャードキュメンタリー『ライフ -いのちをつなぐ物語-』が首位を獲得した。9月1日の映画サービスデーに初日を迎えた本作は全国310スクリーンで公開され、土日2日間で動員18万1,760人、興収2億2,688万350円、さらに初日から公開4日間の成績は動員29万9,391人、興収3億4,951万8,850円となった。
本作はベッキーなどが登場するMr.Childrenの「蘇生」をBGMとしたテレビ CMを投入したことや、「雑学王」といったバラエティー番組などで紹介されたこと、そして8月29日に開催された、本物の動物が登場するプレミアイベントが話題となったことなどもあり、知名度が一気にアップ。配給元のエイベックス・エンタテインメントでは「最終興収20億円を超える勢いでの大ヒット」としており、同じくネイチャードキュメントの『オーシャンズ』（最終興収25億円）、『アース』（最終興収24億円）に続くヒット作となるか、今から期待が高まる。
2位は『神様のカルテ』でワンランクダウン。土日2日間の動員は14万4,826人、興収は1億8,695万9,600円。また9日間の累計動員が70万3,210人、累計興収が8億4,190万4,450円という結果になった。公開8週目の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』もワンランクダウンで3位だが、累計動員が650万人、累計興収が90億円を突破。さらに今年5月公開で上半期トップ、推定90億円を突破するとされていた『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命（いのち）の泉』の興収を抜き、現時点で2011年度ナンバーワンヒット作となった。
4位は『カンフー・パンダ2』でワンランクダウン。そしてシリーズ35年ぶりの長編映画化作品『くまのプーさん』が5位に初登場。全国151スクリーンの土日2日間成績は、動員が6万6,372人、興収が8,216万2,900円。初日の朝から家族連れやカップルなど幅広い年齢層を動員し、上映終了後に拍手が起きた劇場もあるなど反応も上々。6位の『コクリコ坂から』は同順位をキープ。累計動員319万6,562人、累計興収40億792万4,150円と興収40億円を突破している。公開6週目を迎えた『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』は今週7位だが、累計動員250万人を突破し、興収は40億円目前。同じく公開6週目の『カーズ2』は8位と同順位をキープ。公開5週目の『劇場版 仮面ライダーオーズ WONDERFUL 将軍と21のコアメダル』『海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船』は9位と4ランクダウン。
10位の『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ/ビクティニと白き英雄 レシラム』『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ/ビクティニと黒き英雄 ゼクロム』は両作の累計動員が395万1,213人、40億7,607万8,300円と5年連続での興収40億円超えを果たした。11位は『うさぎドロップ』が2ランクダウンで惜しくも圏外に。続いて『劇場版テニスの王子様 英国式庭球城決戦！』が全国28館という小規模公開ながら12位にランクイン。土日2日間の成績は動員2万8,227人、興収3,943万5,800円を記録しており、スクリーンアベレージ (1スクリーンあたりの興行収入)は140万8,421円と、土日公開作品の中では1位のヒットとなった。
今週末は『グリーン・ランタン』『探偵はBARにいる』『スマーフ』『ゲット・ラウド ジ・エッジ、ジミー・ペイジ、ジャック・ホワイト×ライフ×ギター』『タナトス』などが公開予定となっている。(ランキングなどは興行通信社調べ)(取材・文:壬生智裕)