米アカデミー賞日本代表作品は『一枚のハガキ』に決定!99歳・新藤兼人監督最後の作品が外国語映画賞に挑む!
第84回アカデミー賞
来年2月に授賞式が開催される第84回アカデミー賞の外国語映画賞部門に、日本代表作品として新藤兼人監督の映画『一枚のハガキ』の出品が決定した。
日本映画製作者連盟によって選ばれる米アカデミー賞外国語映画賞部門への出品作品。今年は22作品の中から、邦画界現役監督最高齢となる99歳の新藤兼人監督作品『一枚のハガキ』が日本代表作品に決定した。新藤監督自ら「これが最後の映画」と語る本作は、豊川悦司や大竹しのぶら実力派俳優を迎え、監督自身の戦争体験を基に描く感動の人間ドラマだ。
戦争の不条理さや過酷な運命をつぶさに映し出す本作は、8月13日より全国20スクリーンで公開され、各劇場とも連日満員となる大ヒットを記録。興行収入1億円突破も確実視されている。小規模公開ながら作品が持つメッセージの強さが観客に広まり、大きな反響を呼んでいるに違いない。
米アカデミー賞外国語映画賞は、今後各国から集まった代表作品の中から、本選に参加する作品がアカデミー協会により選定される。昨年は松たか子主演で中島哲也監督がメガホンを取った映画『告白』が日本代表作品となったが、残念ながら本選に参加するまでには至らなかった。第81回アカデミー賞外国語映画賞を見事受賞した映画『おくりびと』に続けとばかりに、日本の至宝・新藤監督作品が本選にノミネートされ、栄冠に輝くことに期待したい。(編集部・小松芙未)
映画『一枚のハガキ』は公開中