「セカンドバージン」でブレイクしたハセヒロさまこと長谷川博己、メガネにループタイで公開授業!!
11日、タワーレコード渋谷店でテレビドラマ「鈴木先生」完全版DVD-BOX発売イベントが行われ、主演の長谷川博己、原作者の武富健治、そして河合勇人監督が出席、壇上の「鈴木先生」から、撮影の裏話などを教えてもらうという、いわば「公開課外授業」といった形のトークショーが行われた。
主演の長谷川は、文学座出身で蜷川幸雄の舞台などに数多く出演してきた実力派。近年はテレビドラマなどにも進出し、昨年の10月に放送されたドラマ「セカンドバージン」で大ブレイク。大人の女性を中心に「ハセヒロさま」と呼ばれる注目株だ。「セカンドバージン」は、17歳年下の男性との不倫愛というスキャンダラスな設定や大胆なベッドシーンなどを描きだし、「NHKがここまでやるの?」といった過激さで話題を集め、9月23日には映画版の公開も決定。長谷川の注目度は日に日に高まっている。
そんな長谷川にとってテレビドラマ「鈴木先生」は民放ドラマ初主演作となる。本放送時は視聴率に恵まれなかったものの、ギャラクシー賞の月間賞を受賞したり、有料のネット配信やDVDのセールスも好調に推移するなど、その評価はうなぎのぼり。放送終了後2か月ほどたった現在でも「鈴木先生」中毒者はじわじわと増殖中となっている。河合監督も「視聴率がいまいちだったと言われていましたけど、スタッフ、キャスト含めてみんなで一生懸命作ったんで、素直にうれしかったですね。ギャラクシー賞で報われたような気がしました」とドラマとしての評価の高さに喜びを隠せないようだ。
この日はDVD-BOXを買い求めた人たちが観客として参加。「セカンドバージン」でブレイクした長谷川が登場するイベントだけあって、会場には多くの女性客が来場しており、ネタバレありのディープな「鈴木先生」トークに興味津々。この日の長谷川はもちろん、メガネにループタイという「鈴木先生」ファッション。本人も「確かにこの衣装を身につけると雰囲気は似ているなと思いました」と認める通りのハマり役だが、「実は原作を(1巻からでなく)4巻から読んだんですけど、いきなり『ぼくは生派なんです』というところから始まって、すごい作品だなと。そしてテレビにはなかったけど、『コンドームを口につけて、キスできるんですか』みたいなくだりがあって、こんなこと言えるのかなと心配になりました。『セカンドバージン』がわりとお色気なドラマだったので、この次もまた連続してディープなドラマだなと思いましたね」と明かして会場を笑わせた。そして最後に「この作品は、おそらく続編になると思います。もちろんまだ決定はしていないですが、でもきっとそうなるだろうと信じているんで、期待して待っててください」と続編製作に向けての意気込みを会場に呼びかけた。
本作は、長谷川が演じる緋桜山中学校2年A組の担任で国語教師・鈴木先生が、独自の教育理論・「鈴木式教育メソッド」を駆使して理想の教室を作るべく、生徒たちに全力でぶつかっていく姿を描く新感覚の学園ドラマ。中学校を舞台に一見「問題のない」生徒たちの心の機微、さらには先生の性欲という問題にまで踏み込み、極めて濃密な心理劇が高い評価を受けている。(取材・文:壬生智裕)
「鈴木先生」完全版DVD-BOXはアスミックより発売中(税込:19,950円)