OSK日本歌劇団が8年ぶりに東京進出!「ロケット」と呼ばれるラインダンスで会場を魅了!
15日、大阪を拠点に活動するOSK日本歌劇団による8年ぶりの東京レビュー公演「桜NIPPON・踊るOSK!-Revue, the Classic-」公開リハーサルが日本橋の三越劇場で行われ、その華やかなレビューで会場を魅了した。
大正11年に松竹楽劇部を前身として大阪で誕生したOSK(大阪松竹歌劇団)は、89年の歴史を誇り、大阪の伝統ある歌劇文化を継承。当時から宝塚歌劇団、松竹歌劇団(SKD)と並ぶ三大少女歌劇として知られており、笠置シヅ子、京マチ子などを輩出ている。今回の公演では、日本橋架橋100周年記念の関連イベントとして行われ、日舞をベースにした舞を盛り込んだレビューを筆頭に、和モノ、洋モノ織り交ぜた王道のレビューショーが繰り広げる。歌劇の華やかさと共に備えた品格から「OSKの貴公子」と呼ばれる男役スターの高世麻央は「歴史のある素晴らしい劇場なので、和モノ、洋モノと何でも似合うと感じています。(演目の雰囲気は)この劇場の雰囲気にも助けられているように感じますね」と三越劇場のステージに立った感想を述べた。
戦前より宝塚歌劇団とは同じ関西でしのぎを削ってきたライバル同士で、「歌の宝塚、ダンスのOSK」と並び称されてきたOSKにとって、本公演は8年ぶりの東京公演。エキゾチックな風ぼうと長身のスタイルが映える若々しさと明るさを兼ね備える男役スターである桐生麻耶(きりゅうあさや)は「大阪でもOSKが初めてだという方は多いですが、東京となるとほとんどの方が初めて観るということになるんじゃないでしょうか。そんな方々にも大阪まで足を運んでもらえるようなステージにしたいです」と意気込みを語った。
和モノ、洋モノと次々と繰り広げられるスタイリッシュでスピードとパワーにあふれたステージはまさに「レビューの王道」と呼ぶのにふさわしいもの。特にラインダンスには定評があり、そのスピーディーにそろった群舞は「ロケット」と称されるほど。まさに「ダンスのOSK」と呼ぶにふさわしい豪華けんらんなレビューが繰り広げられる。そしてフィナーレは、OSK日本歌劇団のテーマソング「桜咲く国」を披露。その華やかな雰囲気は、懐かしさと新しさを兼ね備えており、観客を魅了するはずだ。(取材・文:壬生智裕)
OSK日本歌劇団レビュー公演「桜NIPPON・踊るOSK!-Revue, the Classic-」は9月15日から18日まで三越劇場にて上演