興行的大失敗映画も多数!熱狂的な信者を量産するアブないカルト・ムービー100本を厳選!-映画秘宝
世界中の映画ファンの熱狂的な支持によって、映画史に名を残し続けるカルト映画100本を厳選、映画ライターや評論家、成海璃子や中川翔子らタレント陣のコラムと共に紹介するムック本「映画秘宝EX 映画の必修科目01 仰天カルト・ムービー100」が発売された。
興行的なヒットなどに関係なく、熱狂的なファンの支持によって長年愛され続ける作品を指すカルト映画。映画専門雑誌「映画秘宝」では、各映画ジャンルのマスト100本を厳選するムックシリーズ「映画の必修科目シリーズ」の第1弾として、このカルト映画を選び大特集。各作品ごとの丁寧な解説と共に、ライター陣や成海璃子ら芸能人によるカルト映画コラムも掲載。明確な定義の難しいカルト・ムービーというジャンルを知るための入門書として、うってつけの一冊となっている。
特集されている100本は、『時計じかけのオレンジ』や『パルプ・フィクション』といった、一般的な知名度も高い名作や、『吐きだめの悪魔』や『悪魔の毒々モンスター』といったB級ホラー作品、香港映画の『八仙飯店之人肉饅頭』(日本未公開)や『ザ・ミッション 非情の掟』など、作品規模や国籍に関係ない多種多様なラインナップ。また、1928年の『アンダルシアの犬』から2010年の『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』にいたるまで、年代にもこだわらない作品が紹介されている。
さらに、映画『少女たちの羅針盤』の成海璃子や映画秘宝誌上で「しょこたんの秘宝遊戯」を連載中の中川翔子、狂気のカルト芸が人気のお笑い芸人、鳥居みゆきといった面々が、自身の選ぶカルト映画を紹介。各方面で人気を集める人気女性芸能人の選出する意外でディープな作品群は、ファンにとっても新鮮な驚きがあるはず。彼女たちのルーツを探るきっかけにもなる? 貴重なコラムとなっている。
ジョン・カーペンターやデヴィッド・リンチ、ブライアン・デ・パルマら傑作カルト映画を生み出してきた監督たちについて語る「生涯カルト監督列伝」(文・尾崎一男、須賀隆)や、岡本敦史氏による欧米でカルト作品となった日本映画の紹介、モルモット吉田氏による外国映画におけるカルトな日本描写の紹介など、ライター陣による興味深いコラムも多数収録。これ一冊で、カルト映画好きの入り口に立てること間違いなしの必須本となっている。未見の作品をチェックして、名画座やレンタルビデオ店に駆け込むもよし、自分のお気に入り作品がめでたくカルト認定されているかを確かめるのも面白そうだ。(編集部・入倉功一)
洋泉社MOOK「映画秘宝EX 映画の必修科目01 仰天カルト・ムービー100」は洋泉社より発売中(税込み:1,260円)