『ももへの手紙』トロント国際映画祭ワールドプレミア上映で大盛況!プロダクション I.G社長も感無量!
映画『キル・ビル』のアニメーションを手掛けたことでも知られるプロダクション I.Gが制作を担当する新作アニメ映画『ももへの手紙』が、現在開催中の第36回トロント国際映画祭TIFF Kids部門でワールドプレミア上映された。満席となった会場では笑い声がこだまし、感動の場面では涙をぬぐう姿も見られ、現地入りしたプロダクション I.Gの石川光久社長は「映画に国境はないと実感しました」と手ごたえを得て、感無量の様子だった。
『ももへの手紙』は、初監督作品『人狼 JIN-ROH』(2000年公開)が世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画祭に出品されるなど、海外でも評価の高い沖浦啓之が原案・脚本・監督を務めた作品。映画『マトリックス』シリーズのラリー&アンディ・ウォシャウスキー兄弟監督もファンと公言するプロダクション I.Gが制作を手掛けた、総製作期間7年にも及ぶアニメーション大作。ケンカ別れになってしまった亡き父が残した書きかけの手紙の真意は何? との疑問を胸に秘めた11歳の主人公ももを中心に、瀬戸内の小さな島の豊かな自然や温かい人々との触れ合いを通して家族愛の大切さを描く感動物語。
そんな本作の日本公開は来年のゴールデンウイークを予定しているが、現地時間10日にトロント国際映画祭TIFF Kids部門でワールドプレミア上映が行われた。会場は満席となり、笑いあり・涙ありの大盛況ぶりに、「映画に国境はないと実感しました」と上映後のティーチインに参加したプロダクション I.Gの石川光久社長は語る。感無量の表情で、本作の手ごたえを感じたようだ。トロントに受け入れられた本作は、今後もスペインの映画祭や第16回釜山国際映画祭にも出品され、各国でお披露目される。日本のアニメ映画ファンも大注目しているだけに、国内での上映に期待を高めている人も多いだろう。世界での評判を引っさげて日本でお披露目される日を楽しみに待ちたい。(編集部・小松芙未)
映画『ももへの手紙』は2012年ゴールデンウイークに丸の内ルーブルほか全国公開