液状化被害乗り越え予定通りの公開決定 映画『カルテット!』主題歌にmihimaru GTが主題歌を書き下ろし
東日本大震災で液状化被害に遭った千葉県浦安市で撮影された映画『カルテット!』の主題歌に、mihimaru GTが新曲「One Time」を書き下ろしたことがわかった。浦安市市制30周年記念作品として地域に密着した映画作りを目指し、制作が進められていた本作だが、クランクインを前に東日本大震災が発生。市域の86%が液状化被害を受けたため、一時は制作中止の危機に見舞われた。しかし、浦安市民の後押しもあり、4月に浦安市内で撮影を決行。当初の予定通り、来年1月の公開決定に漕ぎ着けた。
本作は、神木隆之介が主演した映画『Little DJ 小さな恋の物語』の原作でも知られる鬼塚忠の同名小説を、映画『僕たちのプレイボール』で監督デビューした三村順一監督が映画化。崩壊寸前の家族が、カルテット(四重奏)を結成し、家族のきずなを取り戻していく姿を描いている。新進俳優の高杉真宙、剛力彩芽のほか、鶴田真由、細川茂樹、田中美里、サンプラザ中野くん、東幹久らが出演。今回主題歌として書き下ろされたmihimaru GTの新曲「One Time」は、震災の影響を乗り越えた本作に、さわやかな希望に満ちた余韻を与えた。
『カルテット!』は、9月11日から15日まで開催された第7回ウラジオストク・ビエンナーレのオープニング招待作品に選出され、鶴田、細川、三村監督らがオープニングセレモニーに参加。10月22日から30日まで開催される第24回東京国際映画祭の特別招待作品にも決定し、同映画祭には、鶴田、細川のほか、高杉、剛力の参加を予定している。700人以上が市民エキストラとして参加し、液状化被害を乗り越えて完成した本作が、予定通りの公開、2つの映画祭への出品決定とわたしたち日本人に明るいニュースを届けてくれている。(編集部・島村幸恵)
映画『カルテット!』は12月17日よりシネマイクスピアリにて先行公開の後、2012年1月7日全国公開