『ハングオーバー!』ブラッドリー・クーパー、ロバート・デ・ニーロとの出会いを語る
映画『リミットレス』で主演を務めたブラッドリー・クーパーが、本作で共演した名優ロバート・デ・ニーロとの出会いや本作での演技について熱く語った。『ハングオーバー!』シリーズで一躍ブレイクを果たしたブラッドリーが、俳優になるきっかけを明かした貴重なインタビューだ。
本作では、作家を志望しながらも何もうまくいかない男エディが、脳を100パーセント活性化させるという新薬で成功するさまとその後の副作用に脅かされる様子をサスペンスたっぷりに描いた作品。全米ほか世界7か国で初登場第1位を獲得し、無感動な怠け者と魅力的なリーダーを演じ分けたブラッドリーの演技も高い評価を受けている。
「この脚本は間違いなくこれまでに読んだ中で最高の1本だった」とほれ込んだブラッドリーは、ロバートと共演したことについて、「自分の主演が決まったときにカール・ヴァン・ルーン役がロバート・デ・ニーロになるなんて想像できなかったよ」と当時を振り返ると、「だって、彼は僕が役者になるきっかけになった俳優だし、僕が通っていた俳優学校を彼が訪れたときに、質問をしたこともあるんだ」と意外な出会いについて触れた。ブラッドリーの質問に対してロバートは「良い質問だね」と答えたらしく、それを語るブラッドリーの口調も熱いものに。ロバートが出演した『みんな元気』では彼の子ども役のオーディションを受けたことも明かすなど、あこがれの俳優との共演はブラッドリーにとって感慨深いものとなったようだ。
映画『レイジング・ブル』をはじめとして、『レナードの朝』『ディア・ハンター』といったロバートの演技に刺激を受けたというブラッドリーは、『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』でのぶっ飛んだ演技の一方で、『バレンタインデー』では癒やし系な役柄を演じるなど、イケメンぶりはもちろん、その演技の幅広さも人気の理由となっている。ほかの作品との役づくりの違いについては「まったく変わらないよ。ひょっとしたら別のやり方を求められることがあるかもしれないけど、仕事に臨む姿勢は基本的にいつも一緒だね。スリラーだろうと、コメディーだろうと、演技は演技だし、それがすべてかな」とあくまで自然体でいることが秘けつだと明かしている。
本作で監督を務めているのは、映画『幻影師アイゼンハイム』のニール・バーガー。脳が100パーセント活性化したエディの状態を視覚的に表現した手腕はさすがであり、ストーリーにも大きくかかわってくる服用前と後での状態の違いを観客にわかりやすい形で提示している。ブラッドリーとロバートとの演技合戦を含め、見どころの多い作品に仕上がっている。(編集部・福田麗)
映画『リミットレス』は10月1日よりTOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて全国公開