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Cocco×塚本晋也監督『KOTOKO』がトロント映画祭でも大絶賛!Coccoの演技力に高い評価!

第36回トロント国際映画祭

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第36回トロント国際映画祭で質疑応答中の塚本晋也監督
第36回トロント国際映画祭で質疑応答中の塚本晋也監督 - Photo:Akemi Nakamura

 ベネチア国際映画祭に続き、第36回トロント国際映画祭でも塚本晋也監督の最新作『KOTOKO』が上映された。上映後は会場から大喝采がわき起こり、Q&Aにおいては、主演のCoccoの演技力を絶賛する声が後を絶たなかった。

 彼女は日本の有名なシンガーということだが、オーディションをして決めたのか? という質問に「彼女以外には考えていなかった」と塚本監督。そもそも企画は、Coccoと長年映画を撮ってみたいと思っていた監督が、彼女に持ちかけて始まったものだったということ。「何度も彼女と話をして、それを基に彼女の内面を描く物語を作っていった」のだそうだ。

 また、幻覚症状が見えるシーンが素晴らしく描かれているが、どのようなリサーチをしたのか? という質問にも、「Coccoさんが二つ見えると言ったので、その通りに撮影しただけなんです」「リサーチを特別することはなくて、Coccoさんの内面をとにかくリサーチして作った作品」だったということだ。

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 さらに彼女が歌を歌うシーンが1カットの長回しで撮られているのだけど、それがあまりに素晴らしいため、どのように撮影したのか? という質問も飛んだが、「彼女は、いつもミュージック・ビデオを撮っているので、それと同じようにカット数の多いものにはしたくなかった」ということから、長回しの1カットで撮ったとのこと。しかし、テイクは恐らく2テイクはしたと語っていた。

 また長年の塚本監督ファンだという観客も、「この作品はこれまでの監督の作品とは違った新たな方向性の作品だけど、大好きな作品だ」と絶賛のコメントもおくっていた。(取材・文:中村明美)

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