エベレスト遠征中の日本人カメラマンが死亡 登山家・栗城史多氏もブログで追悼
現在、自身3度目となるエベレスト山頂への単独・無酸素での登頂に挑戦している登山家・栗城史多氏に同行していた日本人カメラマン・木野広明さんが亡くなったと9月16日、栗城氏と業務提携しているよしもとクリエイティブ・エージェンシーが発表した。この報を受け、栗城氏も自身のブログで追悼文を寄せている。
1963年生まれの木野さんは山岳カメラマンとして活躍。今回は栗城氏が予定していたエベレスト登頂の動画配信をサポートするため、今月12日より栗城隊と行動を共にしていた。現在のところ原因などは判明していないものの、木野さんは現地時間9月15日午前9時ごろ、標高5,300メートルのベースキャンプから歩いて約20分の氷河エリアで倒れているのをパトロール中のネパール政府関係職員により発見された。発見時、すでに木野さんは心肺停止の状態であり、緊急蘇生を試みたものの、意識が戻ることはなく、16日朝、ヘリコプターで緊急搬送されたカトマンズ市内の病院で死亡が確認された。
栗城氏は、この悲しいニュースを自身のブログで報告すると、木野さんの人柄について「ヒマラヤとたばこが好きで、昔ながらの『山男』でした」とつづっており、故人をしのんでいる。
栗城氏は現地時間10月5日にエベレスト山頂への単独・無酸素での登頂を予定していたが、「事故の対応とショックを隠せない隊員がある程度落ち着いた段階で、今後の事を相談して決めていきたいと思います。木野さんならどう思うか?それを考えながら決めたいと思います」とブログで明かしている。(編集部・福田麗)