矢沢洋子、映画『ツレうつ』のイメージソングに決定!大事な人とのきずなを歌った「アマノジャク」
NHK大河ドラマ「篤姫」で共演した宮崎あおいと堺雅人が再共演を果たした映画『ツレがうつになりまして。』のテーマソングが矢沢洋子の「アマノジャク」に決定した。矢沢自身が「友達に贈った曲です」と振り返った同曲は、大事な相手への思いやりを感じさせる、本作のテーマに合致した楽曲だ。
「アマノジャク」は矢沢が今年8月にリリースしたアルバム「Give Me!!!」に収録されている楽曲。今回は宣伝担当者がたまたま同曲を耳にしたことがきっかけで、イメージソングに決定したという。矢沢は思い入れの強い同曲が本作のイメージソングに選ばれたことについて、「こういう形でたくさんの方に聴いていただけるということは非常に光栄です。曲のテーマ自体が『大切な人に届ける、伝える』ということなので、映画のストーリーにも合っているように思いました」とコメント。映画の中で描かれている夫婦のきずなに感動したとも明かしており、「もともとは他人同士。その二人が出会い、引かれ合い、一緒になる。この段階で幾つもの奇跡があると思います。二人を断固たる硬さで結びつけるきずなの強さ、そして深い愛情が映画を通して、細部までわたしの心に染み渡ってくるような感覚になりました」と感想を述べている。
もともと同曲は友達に贈るために作ったもの。矢沢自身が手掛けた同曲の歌詞は一見別れを暗示させるもののように思えるが、そこに込められているのは、実はポジティブなメッセージだ。「成長していくということは時には互いにそれぞれ違った道に進んで行くことも当然あるはず。でもたとえそういった状況になったとしても、それを悲観するのではなくポジティブなメッセージを相手にわたしは伝えたいという思いからできた曲です」とその意図を説明した矢沢は、夫婦であれ友達であれ、もともとは他人だった人たちのあいだに生まれたきずなを歌っていることを明かしている。
本作は、夫がうつ病になったことをきっかけに、これまでの自分たちの姿を見つめ直し、共に成長していく夫婦のきずなを描いた作品。原作コミックが持つユーモアはそのままに、マイペースながらも着実に前進していく夫婦を宮崎あおいと堺雅人が好演。見終わった後にどこか優しい気持ちになれる映画に仕上がっている。(編集部・福田麗)
映画『ツレがうつになりまして。』は10月8日より全国公開