ブラピ、松井秀喜選手をベタ褒め!「いやあ、とてもクールだったよ」
米メジャーリーグ・アスレチックスのゼネラルマネージャー、ビリー・ビーンの半生を描いた映画『マネーボール』のUSプレミアが現地時間19日、米オークランドのパラマウントシアターで行われ、主演のブラッド・ピットと同球団に所属する松井秀喜選手が初対面を果たした。二人は、「とてもクールだったよ(ブラピ)」「素晴らしい人だった(松井選手)」と互いをベタ褒め。日米夢の2ショットを披露した。
貧乏&弱小球団だったアスレチックスを、「低予算でいかに強いチームを作り上げるか」という独自の「マネーボール理論」で常勝球団へと導いた実在の人物ビリー・ビーンを題材とした『マネーボール』。ブラッド・ピットが風変わりで短気な性格の主人公ビリーにふんし、彼の半生を熱演。伝統を重んじるメジャーリーグにおいて、独自のマネージメントに揺るがない信念を持つビリーが起こしていく奇跡に目を奪われるヒューマンドラマだ。
そんな本作にちなんで、ホームベースや内野のダイヤモンドをモチーフにボールパーク状に作られたUSプレミア会場。ブラピをはじめ、この日がアスレチックスにとって今シーズン最後の休日となった松井秀喜選手やビリー本人も駆け付けた。会場に集まった300人以上のファンが大歓声を上げたのは言うまでもない。ハリウッドの大スターブラッド・ピットと、日本屈指のメジャーリーガー松井秀喜選手の豪華2ショットが実現した。
ハリウッドのプレミアイベントに初参加した松井選手は、慣れない場所ながらも楽しみに会場を訪れたといい、初対面を果たしたブラピについて「ハリウッドのスーパースターで、素晴らしい方だと思います」と絶賛。また、自身が所属するチームのゼネラルマネージャーの半生が映画化されると聞き、「面白いんじゃないかなと思いました。野球に興味のある方はすごく楽しめるんじゃないかと思います」と本作に興味深々の様子。「ぜひこの映画を観て、アスレチックスに興味を持ってほしいし、MLB全体にも興味を持ってほしいですね」と異国で大活躍する松井選手ならではの見どころを語った。
一方のブラピは「とってもクールだったよ。いやあ、とてもクールだったよ」とクールという言葉を繰り返し、松井選手をベタ褒め。感慨深げに初対面を振り返った。そして、未曾有の被害をもたらした東日本大震災からの復興を目指すわれわれに「僕のハートは皆さんと共にあるよ」と優しく言葉を投げかけ、「復興の努力や、スピリットを取り戻すのにはしばらく時間がかかると思う。もちろん多くの人々が(日本を)応援しているし、皆さんのご幸運を祈っています」と真摯(しんし)にメッセージを送った。本作のプロモーションで家族と共に11月上旬に来日するブラピ。日本でどんな姿を見せてくれるのか、今から楽しみだ。
『マネーボール』は、球団のゼネラルマネージャーが独自の理論である「マネーボール理論」を推し進め、貧乏球団を常勝集団に生まれ変わらせていく過程を描いた感動のヒューマンドラマ。メガホンを取ったのは、映画『カポーティ』のベネット・ミラー。『ソーシャル・ネットワーク』のアーロン・ソーキンが脚本を担当している。共演はフィリップ・シーモア・ホフマンやロビン・ライトなど。10月22日から開催される第24回東京国際映画祭のクロージング作品にも決定している。(編集部・小松芙未)
映画『マネーボール』は11月11日より丸の内ピカデリーほか全国公開