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今年の東京国際映画祭は被災地での無料上映会を実施!被災地発作品の特集上映も!

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『キツツキと雨』について語った役所広司
『キツツキと雨』について語った役所広司

 10月22日より開幕する第24回東京国際映画祭の記者会見が21日に六本木にて行われ、ゲストとして映画『キツツキと雨』の役所広司沖田修一監督が出席し、撮影中のエピソードやコンペティション部門出品について語った。この日は同映画祭代表者4名ほか、テーマとなっている「映画の力」を若い観客に伝えるために結成された若手俳優陣による同映画祭の応援団TIFF BOYS(佐藤永典竹内寿牧田哲也)もあいさつを行った。

 日本作品として唯一コンペティション部門出品が決定した映画『キツツキと雨』で主演を務める役所は、小栗旬との初共演について「楽しかったですよ。小栗君は体も大きいし、たくましいですけど、一生懸命役を研究して、頼りなく見せようとしていて、役づくりにまじめな役者だと思いました」と後輩を絶賛。沖田監督についても「監督の『南極料理人』を観て、一緒に仕事をしたいと思っていました。最初に会ったときは学生かと思うほど若くてびっくりしたんですが、現場ではスタッフ・キャストをなぜかやる気にさせるので、そういう魔力を持った監督さんなんでしょうね」と現場でも監督を中心によくまとまっていたことを明かしていた。

 一方、沖田監督は、コンペティション部門出品について「出来上がったばかりの映画なので、本当にうれしいです」といたく感激している様子。その後、小栗からのメッセージを代読する場面になると「この作品は映画を作る人たちの作品なので、実際に映画を作る人たちの集まる東京国際映画祭で上映されることはとても光栄です」と順調に読み進めていたものの、最後に「演じた(気弱な映画監督)役は、沖田監督がモデルです」と明かされると、本当に知らなかったのか、驚いた様子を見せ、会場は笑いに包まれた。

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 また、今年の同映画祭では、3月に発生した東日本大震災を受け、「TIFF ARIGATOプロジェクト」と題して、従来の募金活動に加え、「『TIFF in 仙台』特別上映会」、特別上映「震災を越えて」といった新企画が実施されることも発表された。前者は映画『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』『ステキな金縛り』など4作品の特別招待無料上映会を仙台にて行う予定となっており、後者では『ギリギリの女たち』『がんばっぺ フラガール! ~フクシマに生きる。彼女たちのいま~』といった被災地発の映画・映像作品を上映する予定だ。

 今年の同映画祭には世界76か国・地域から975作品の応募があったといい、これは昨年よりも17パーセント増。審査委員長は映画プロデューサーとして知られるエドワード・R・プレスマンが務め、ほかの審査委員に関しては後日発表される予定となっている。

 今年で24回目を迎えた東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の国際映画祭として、1985年よりスタート。世界中から集まった話題作を上映し、毎年話題を呼んできた。今年は公式オープニング作品『三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船』のミラ・ジョヴォヴィッチら、特別オープニング作品『1911』のジャッキー・チェン、招待作品『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』のヴィム・ヴェンダース監督などの来日が予定されており、例年以上に盛り上がることは間違いなさそうだ。(編集部・福田麗)

第24回東京国際映画祭は10月22日~10月30日に六本木ヒルズほかにて開催

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