思い出の味描く『極道めし』キャストが15kg増!ラーメン12杯も!監督に太れとバームクーヘンを100個も!
23日、インパクトあるタイトルが目と耳を引く『極道めし』の初日舞台あいさつが新宿バルト9で行われ、主演の永岡佑、悪役の覆面プロレスラーを演じたコンドルズのぎたろーが、大食や増量を強いられた撮影での苦労を語った。
永岡、ぎたろーのほか出演の勝村政信、ヒロインの木村文乃、前田哲監督が登壇したこの日の舞台あいさつだが、まずは永岡が「今日は『モテキ』とかもある中お越しいただきありがとうございます」と登場して笑いをつかむ。“食”テーマにする本作では必然的に食事のシーンが多くなったが、永岡も「最高でラーメンを12杯食べて体重が3kg増えました」と裏話を明かして苦笑いする。
しかし増量幅で大きく上回ったのがプロレスラー役を演じたぎたろーで、「太って撮影に入ってくれと言われ、プロデューサーからバームクーヘンを100個ぐらい送られて15kg太りました。でもバームクーヘンは料理したり食べようがないので30個ぐらい残ってしまって、結局近所の人に配りました」とこちらも秘話を明かしたが、体重に関しては「もともとデブなんで大丈夫でした」と結び、観客を笑わせていた。さらにぎたろーは「スパゲッティの早食いはのどを通らなくて難しいんです」と語り、食事のシーンが多かった永岡とともに盛り上がり始めたが、これは対照的に食事のシーンが少なかったという勝村が「個室を用意するから2人で話してくれる?」と間に入り止めていた。
“食”をテーマとしながら「誰と一緒に食べたか」「誰が作ってくれたか」という観点で描く人間ドラマでもある本作について前田監督は、「母親に『ありがとうございます、おいしかったよ』と言わずに育ってきてしまったので母親に対する感謝、ラブレターの気持ちで作りました」とコメント。「大切な人と観てもらいたい」と感謝の気持ちが作品のキーワードであることを語りつつアピールしていた。
本作はB級グルメを扱った作風に定評のある漫画家・土山しげるが「漫画アクション」に連載する同名マンガが原作で、とある刑務所を舞台に囚人たちが年に一度のご馳走であるおせち料理を懸け、思い出の味を語って自慢話バトルを繰り広げるヒューマン・コメディー。(取材・文:長谷川亮)
映画『極道めし』は新宿バルト9ほか全国公開中