勝地涼、テレビアニメ声優初主演作は自身初の探偵ものに!声優の楽しさに目覚めつつも、現場では苦労もたくさん!
10月放送開始のテレビアニメ「UN-GO」で主人公の声優を務める勝地涼が、テレビアニメ初主演に際しての意気込みや声優業の魅力について語った。本職の声優が集まるアフレコ現場では苦労は絶えない様子だったが、新しい挑戦を楽しんでいる様子がうかがえる。
勝地は声優に初挑戦した2006年公開の映画『銀色の髪のアギト』で主演を務めるという華々しいスタートを飾っており、その後も映画や舞台、テレビドラマなどで活躍する一方、『劇場版 機動戦士ガンダム00 (ダブルオー) -A wakening of the Trailblazer-』にも出演するなど、声優としての評価も高い俳優の一人だ。本作では優れた推理力を持ちながらも、いつも負けてばかりの“敗戦探偵” 結城新十郎を演じている。推理ものは初めてだという勝地だが、それに加えて本作ではテレビアニメでの初主演という大役も担っており、作品の出来はもちろん、その演技にも大きな期待が寄せられている。
テレビアニメ初主演について、勝地は「『え、自分でいいの?』と思いましたし、まだ声優としての経験が浅いのに大丈夫かなと心配でした」とオファーが来たときの心境を告白。それだけに、この大役を引き受けるにあたっては『ガンダム00』でもコンビを組んだ水島精二監督と音響監督を務める三間雅文の存在が大きかったという。勝地いわく、「声優業での親代わり」というほど信頼している水島監督と三間は、声優の魅力を勝地に教えてくれた人物でもある。「それまで声優の仕事は一生懸命やってはいても、つかめないまま終わってしまうことが多かったんですね。でも、それがお二人に会ってからは、『あっ!』っていう発見が増えて、ますます楽しくなってきましたね」と明るく語った勝地は、本作にも二人がかかわっていることを知って、「この二人だったら身を任せても大丈夫だと思いました」と明かしている。
とはいえ、やはり現場では今でも苦労が絶えないらしい。『ガンダム00』では一人でアフレコに臨んだためほかの声優たちと一緒にアフレコするのは今回が初めてだという勝地は、「そういう経験もしたいと思っていたので、今回はうれしいですね」と和気あいあいとした現場の雰囲気を楽しんでいる反面、「やはり声優ではない自分が足を引っ張っているという自覚もあるので」と悩むところも多い様子。だが、勝地は「(本職の)声優ではない自分がそこに入っていくことで生まれる何かがあればいいと思います。そして、それが伝わってくれれば」とあくまで前向き。「まだ、手応えまでは感じられていないんですよ」と正直な気持ちを明かしているのも、裏を返せば自分に対する期待の大きさをよく知っているからこそだ。
「今は一生懸命やるので精いっぱいというか……キャラクターのおおまかな部分でしかとらえていないので、もっと深いところまでやれると思うんですよね」と向上心の高さをうかがわせた勝地は、今後についても「声優に挑戦することで、俳優としても『声』っていう武器を持てますよね。違う表現方法ではあるんだけど、生かせる部分はきっとあると思います」と語っており、そのストイックさこそが勝地の真骨頂であると改めて確認させられる。放送前にもかかわらず、すでにテレビアニメだけでなく、前日譚(たん)にあたるストーリー「UN-GO 因果論」が劇場公開されることも決定しているなど、期待の高さはこの秋の新アニメの中でもピカ一。その一端を担う勝地は、きっと多くのファンをうならせてくれるはずだ。(編集部・福田麗)
テレビアニメ「UN-GO」は10月13日より毎週木曜24時45分~フジテレビ・ノイタミナにて放送(初回は25時~放送予定) 関西テレビ・東海テレビほか各局でも放送