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人気作家・伊坂幸太郎のデビュー作を舞台化! 演出のラサール石井、仙台公演に「祈りの思いが届けば」

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左から筒井道隆、ラサール石井、吉沢悠
左から筒井道隆、ラサール石井、吉沢悠

 29日、人気作家・伊坂幸太郎のデビュー作を舞台化した「オーデュボンの祈り」の公開舞台げいこが世田谷パブリックシアターで行われ、演出のラサール石井をはじめ、出演の吉沢悠筒井道隆らが囲み取材に応じた。仙台からほど近い架空の島が舞台となる本作について、石井は来月公演を行う被災地・仙台への思いも交え、意気込みを語った。

 「オーデュボンの祈り」は『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』など多くの映画化で知られる作家・伊坂幸太郎のデビュー作。コンビニ強盗に入った男が150年の鎖国が敷かれる島へ連れてこられ、そこで起こるファンタジックでミステリアスな出来事を描いている。

 本作について石井は、「本当に難しい本で難物でした。それをみんなで何とかねじ伏せようと頑張って、小学校のアマチュアレスリング・チャンピオンの子と戦っているような感じでした」と独特の言い回しで苦労を表現。しかし出来栄えについては「不思議な世界に引き込まれて、いつの間にか感動している。そんな伊坂ワールドをどれぐらい演劇化しているか観てほしい」と自信を見せていた。

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 主演の吉沢は、ほぼ舞台に出ずっぱりで台詞も膨大な量になるというが、「僕はずっと出ているので、僕の頑張りを観てください。最初に原作を読んだときは、これをどうやって舞台化するのかと思いましたが、演出であの手この手を使ってやっています」と期待を高めた。

 本作は東京公演のあと、札幌、大阪、仙台の全国4都市を回るツアーも決定。当初仙台公演は決まっていなかったが、作品の舞台から近いこと、原作者・伊坂の拠点であることから出演者全員が希望し公演が決定した。石井は「“FUTURE”や“祈り”が作品のキーワードになっているので、その祈りの思いが届けば」と仙台公演についてコメント。筒井道隆演じるかかしが劇中で着る「FUTURE」の文字が入ったTシャツも販売され、売り上げは義援金として寄付することが決まっている。(取材・文:長谷川亮)

舞台「オーデュボンの祈り」は9月30日から10月12日まで東京・世田谷パブリックシアター、19日に札幌教育文化会館、23・23日大阪・サンケイホールブリーゼ、25日に仙台・電力ホールで上演

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