吉高由里子、マイペースが爆走!監督には上から目線コメント、共演者がお菓子を勝手に食べたことも明るくうらみ節!?
第15回釜山国際映画祭のクロージングを飾ったオムニバス映画『カメリア』の舞台あいさつ付き試写会が3日に新宿バルト9で行われ、吉高由里子が同作の内の1本「Kamome」で競演して意気投合したという韓国人俳優のソル・ギョング、そして行定勲監督と、相変わらずのマイペーストークで観客を魅了した。
吉高の第一印象を「中学生くらいかと思った」と振り返ったギョングだが、競演するとその存在感に驚いたそうで「モニターを見たら成熟した女性が映し出されていて驚きました」とコメント。そして「一緒に撮影したのは5~6日だったが、彼女は現場のみんなの心をつかんで、最後は全員が別れを惜しんで泣いた。掃除機のような吸引力を持った女優です」と最大級のほめ言葉を贈った。
一方の吉高も、ソルについて「大人になると時計の秒針に押し出されるように、時間に合わせて生きている。でもギョングさんは時計の針を持たず、自分だけの時空間がある。そこにわたしもお邪魔した日々でした」と独特の言い回しで説明。そして撮影中のエピソードとして、控え室に置いたお菓子とカップラーメンをギョングに勝手に開けられたことを明かし「『韓国では独り占めはしない、全員に配るんだ』って言われて、『はーい』って思いました。でも、お湯を入れないでカップラーメンを丸かじりしている人は初めて見ました」と名優の意外な一面を思い出し笑いしていた。
そして上機嫌の吉高は、一緒に登壇した行定勲監督を褒めることも忘れない。「ギョングさんもすてきですが、行定監督も“持って”います。すごく上手に料理していただけた感じがします。さすがですね」となぜか上から目線でコメントすると、行定監督は苦笑しながら「そんな女優いるか。何それ……」とつぶやくなど、吉高にすっかりペースをかき乱されていたようだった。
『カメリア』は、物語の舞台は韓国の釜山、テーマは愛という条件で、監督たちが自由に撮り上げた3本のオムニバス・ムービー。釜山国際映画祭と会場の釜山広域市が始めた本プロジェクトには、『怪盗ブラック・タイガー』のウィシット・サーサナティヤン、『地球を守れ!』のチャン・ジュヌァン、そして『世界の中心で、愛をさけぶ』の行定勲監督が集い、個性豊かな3人の監督が、それぞれの釜山と愛のドラマを映し出す。(肥沼和之)
映画『カメリア』は10月22日より新宿バルト9ほか全国公開