松田美由紀、学生とのコラボ映画に「わたしはどんな俳優さんでもいつでもOK!」と貫禄!
1日、渋谷ユーロスペースにて、映画『MADE IN JAPAN こらッ!』の東京初日舞台あいさつが行われ、主演の松田美由紀、大西礼芳(あやか)、伊藤菜月子、高橋伴明監督が登壇。プロの映画人と学生とがコラボして作り上げられた作品に松田は「表現するこということは誰でも同じ」と娘役を演じた学生の大西にエールを送った。
京都造形芸術大学映画学科よって立ち上がった、プロと学生が劇場映画を企画・制作・配給までを行うプロジェクト第2弾として映画化された本作。数々の劇場公開作品に出演している松田は「わたしはどんな俳優さんでもOKです。(学生と一緒に映画を作ることは)温度差は違いますが“表現する”ということはプロも学生も違いは無いですから」と位置づける。また高橋監督については「信頼している人です」と絶大なる安心感を伝えつつ「カット割りが(他の作品よりも)とても若々しかった」と表現。
それを受けた高橋監督は「学生と出会えたから撮ることができたテーマの作品。昔は少ない予算で映画を撮っていたので、懐かしかったし新鮮だった」と笑顔を見せる。さらに「監督の名前を変えればよかった。そうしたら『なんか面白い新人が出てきたな』って思われたかも」とさらに破顔一笑するシーンも。
京都造形芸術大学に在学中ながら、松田の娘役として共演を果たした大西は「演技を始めたばかりの(自分のような)学生と(松田のような)ベテランの役者さんとは、セリフとか響いてくる重さが違う」と舌を巻きつつも「(母親とケンカするシーンは)松田さんに少しでも反抗しようという気持ちで演じた」と胸の内を明かすと、松田も笑顔を見せる。
最後に高橋監督が「学生の可能性を感じ取っていただいて、日本の映画はこれからも大丈夫だと思っていただければうれしい」と力強くコメントすると、場内からは大きな拍手が巻き起こった。
本作は、牛乳配達のアルバイトをしながら両親、祖母と暮らしている18歳の雛子(大西礼芳)が、祖母の死をきっかけに、家族がゆがんでいってしまう様子に危機感を覚え、感情が爆発していく様子をシニカルに描いたホームドラマ。(磯部正和)
映画『MADE IN JAPAN こらッ!』は渋谷ユーロスペースにて公開中