ショーン・ペン、エジプトで早期選挙と民主化への移行を求めるデモ行進に参加
オスカー俳優であり、政治活動家としても知られているショーン・ペンが、エジプトの首都、カイロの中心地にあるタハリール広場で行われたデモ行進に参加した。
ショーン・ペン出演映画『ツリー・オブ・ライフ』写真ギャラリー
エジプトでは今年2月、民主化運動が激化してムバラク政権が崩壊、ムバラク大統領は30年にわたって守ってきたその地位から退陣した。軍は政権崩壊後初の議会選挙を11月28日から実施すると発表したが、エジプト市民の間では選挙のやり方への反発や早期の民主化移行を求める声が高まっている。
ショーンは、エジプトの俳優、カールド・エル・ノバウィーに招待されて現地入り。ショーンの来訪は、エジプトが不安定な情勢から再び安全な観光地に戻りつつあることをアピールすることが目的だが、その一環として、エジプト市民に交ざってデモ行進に参加した。また、エジプトの日刊紙「アル・アーラム」のブログでは、「エジプトが自由を求めて起こした革命に、世界が刺激されている。これは一夜にして成し遂げられたものではない。憲法の問題や軍から市民への力の移行など、問題はまだ残っている。僕たちは、勇気あるエジプトの兄弟たちと団結し、彼らの自由を守るためにここにいるんだ」と語り、エジプトの民主化をサポートする姿勢を示している。(竹内エミコ)