映画版「桜蘭高校ホスト部」撮影は絶好調!浅草ロケで修学旅行生から黄色い声援飛ぶ!
川口春奈、山本裕典が主演を務める、大人気少女マンガの実写映画版『桜蘭高校ホスト部』の撮影が、3日、浅草寺周辺で行われ、ホスト部メンバーたちが和服姿で登場、修学旅行生を含む多くのギャラリーの注目と声援を集めた。
本作は、先月の30日に最終回を迎えたTBS「Friday Break」枠ドラマの映画化で、葉鳥ビスコによる人気少女マンガが原作。一流セレブの子どもたちが通う私立桜蘭学院を舞台に、同校唯一の庶民である藤岡ハルヒが、ひょんなことから個性的なイケメンが集う「ホスト部」に入部、それから始まる彼らの友情や恋愛模様などを描く。主演の川口と山本に加え、竜星涼、中村昌也、千葉雄大、高木心平、高木万平、大東俊介ら人気若手俳優が実写版ホスト部メンバーを演じ、人気を博した。
この日撮影されたのは、ホスト部が浅草寺周囲を散策するシーン。川口と山本らホスト部の面々は和装姿で登場し、彼らが1列になって境内にお参りする様子を、外国人観光客や参拝客が珍しそうに眺めていた。この日のロケのキモは、ホスト部一同が雷門から続く仲見世通りを闊歩(かっぽ)する場面。人気観光地での撮影とあって、商店の並ぶ通りには一般客と修学旅行中の学生でいっぱい。山本らを見かけたラッキーな女子中学生からは、「ヤバイ! ヤバイ~!」と声が上がり、待機場所には彼らを一目見ようという人々が集まる。そんな一発成功が前提となる撮影を前にしたホスト部の面々は、山本の「せりふ合わせようぜ!」の声掛けに、全員すぐ集中し入念なせりふ合わせ。本番はやはり混乱の現場となったが、一般の人々の声援や驚きの声が響く中、見事役に入り込み撮影を成功させていた。
撮影中、「ホスト部見ているよ!」と声を掛けられていた山本は、「本当にうれしいです。声を掛けてくれた人たちには、ぜひ映画館に足を運んでいただきたい」と満面の笑顔。映画版に関しては、「テンションとかお芝居を、より面白く、よりテンポ良くを心掛けています」と自信を見せ、「観たみんながホンワカした気持になってもらえることが目標。春休みに家族や恋人と映画館に来てそんな気持ちになってほしい」と本作をアピール。
また、「浅草はよく来る場所で大好き」という川口も、修学旅行生からの声援に、「学園ものなので、それを学生の方が観てくれているというのは、すごくうれしく思います」とコメント。ドラマではセット中心の撮影だったが、「こうやって浅草で撮れたりというのは映画ならでは。自分たちにとっても新鮮で、気分転換になっています」と語ると、「ドラマを観てくれてきた方の期待を裏切らない内容になっていますし、ホスト部らしい愛情にあふれた、温かい作品になるはず」とこちらも映画版の出来に自信をのぞかせた。
先月26日のクランクイン以来、連日午前4時~5時に集合し撮影に挑んでいるというキャスト陣だが、現場では、スタッフ含め全員疲れを感じさせない晴れやかな表情だった。また、本番以外でも劇中の名で呼び合い、高木兄弟は互いに耳打ちしながら談笑、川口と山本も肌寒い中肩を寄せ合うなど、韓哲監督の言うとおり、劇中のホスト部を見ているような仲の良さ。
そんなホスト部の面々を、「人を笑顔にする天才」と評する韓監督は、「ドラマよりオリジナル要素の分量が多く、その部分が難しいと考えていたが、(原作者の)ビスコさんが脚本作りに加わってくれたことで、素晴らしいものになった」とこちらも自信を見せる。「役者たちの空気感が出るような作品にしたい。彼らは本当、どんなに過酷な現場でもとても楽しそう。ホスト部とシンクロするくらい仲が良くなっている。その部分を映像の中で引き出せれば」と語り、映画ならではのスケール感と同時に、ホスト部員の関係と演技に注目してほしいと語った。(編集部・入倉功一)
映画『桜蘭高校ホスト部』は2012年3月、新宿ピカデリーほか全国公開