蒼井優、主演映画『たまたま』で謎の少女に!全編アイルランドロケの渾身作!「胸を張れる作品」
15日、映画『たまたま』の初日舞台あいさつが、渋谷シネクイントにて行われ、主演の蒼井優と小松真弓監督が登壇。蒼井は全編アイルランドロケを敢行した渾身作に「作り手の大事にしていることが淀むことなく入っている作品」と胸を張った。
今回の蒼井の役どころは、アイルランドを旅する謎の少女。旅の途中で、偶然出会った人々を通じて、さまざまな感情を抱いていくという作品だが「この作品は、わたしや監督、メイクさん、スタイリストさんなどがいつも大事にしている思いが、淀むことなく詰まっている作品です」と出来に自信を持つ蒼井。
メガホンを取った小松監督と蒼井は公私でも交流があるという間柄。出会いは「午後の紅茶のサーフィン編の撮影から」だと言う。その後「昨年パルコで行われた展示企画「蒼井優展~『うそっ。』~」で作ってもらった映像作品をきっかけに(監督の)長い作品も観てみたいって思ったんです」と語る。そんな蒼井を「第一印象は、いや~可愛いっていう印象でした。しかも、感性や性格が自分と似ているなと思って撮ってみたいって思ったんです」と小松監督は付け加える。
また本作の主題歌はアイスランド出身のロックバンド、シガー・ロスが担当するが、蒼井は「この作品を作っているとき、わたしはシガー・ロスさんの世界観にピッタリだと思ったんです。それを監督に『でも無理ですよね』って話したら『無理って決めるのは、こちら側ではなくシガー・ロスでしょ』と言って、すぐにオファーを出してくれて実現したんです」といきさつを語る。
まさにクリエイターたちが妥協を許さずに作り上げた映画『たまたま』。「すごく誇りを持って作り、胸を張れる作品。今日はたまたま皆さんに(この映画が)届いたかもしれませんが、今度はたまたまじゃなく、意志を持って他の方々に届けてほしいです」と蒼井は力強く渾身作をアピールしていた。
本作は、「富士通Fシリーズ」や「JOMO」など数々のCMを手がけたクリエイター・小松真弓の長編初監督作品。オールアイルランドロケを敢行し、蒼井が旅すがら出会った人々や風景に、さまざまな感情を抱いていく様子を描いたファンタジー色の強い作品だ。(磯部正和)
映画『たまたま』はシネクイントほか公開中