小林聡美がぐいぐいリード!加瀬亮と演じたアクションシーンの秘話を披露!
映画『東京オアシス』の初日舞台あいさつが22日に新宿ピカデリーで行われ、出演の小林聡美、加瀬亮、黒木華、原田知世、監督を務めた松本佳奈と中村佳代が登壇した。本作は『かもめ食堂』や『めがね』を手がけたプロジェクトチームの最新作となるが、プロジェクト第1作から出演を続ける小林はまさに座長の雰囲気で、加瀬と演じたアクションシーン(?)の秘話を披露するなど、笑いを織り交ぜ舞台あいさつをリードした。
『東京オアシス』は小林演じる女優のトウコが仕事から逃げ出してしまい、深夜の街を車で走るナガノ(加瀬)、映画館で働く元脚本家のキクチ(原田)、動物園にバイトの面接に来たヤスコ(黒木)と出会い、織りなすストーリーを3つのエピソードとして描いた作品。ナガノのエピソードは中村監督が、キクチとヤスコのエピソードは松本監督が、それぞれメガホンを取っている。
初回上映後に行われた舞台あいさつでは、作品の余韻にひたるように客席はシーンと静まり返っていたが、小林は「気持ち変えて行きましょう」と客席に身を乗り出して呼びかけ雰囲気を一変させる。その後も劇中で見られた深夜のバレーボールシーンに話しが及ぶと、「どうでしたか? 加瀬くん」と自ら振るなど、まさにプロジェクトの座長ともいうべきノリでトークをリードしていった。
中村監督が「プロジェクト初のアクションシーンでは」というバレーボールのシーンでは、小林と加瀬が1日かけて特訓を行ったことが明かされたが、ここで小林が「わたしは子どものころからこの身長だったので、エースアタッカーとして活躍していたんです」と意外な話を披露。さらに「昔は小さな巨人だったんですけど、今はただの小さな人になっちゃいました」ときちんとオチをつけ、観客の笑いを誘っていた。また小林は、練習では運動靴であったが本番ではヒールを履いての撮影となったため、「うまく跳べなかった」とエースアタッカー時代の気持ちがよみがえったか悔しさを見せていた。
この日はあいにく雨模様での公開初日ととなったが、小林は「雨が降ってオアシスっぽい雰囲気になったんじゃないかと思います」と逆手にとって映画をアピール。観客に友人や周囲に作品を広め、さらなる来場を呼び掛けていた。(取材・文:長谷川亮)
映画『東京オアシス』は新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか公開中