ベン・アフレック監督&出演の映画をまねた強盗団、ニューヨークで逮捕される
ベン・アフレックの監督・出演した2010年の映画『ザ・タウン』で、ベンとジェレミー・レナーらが演じた銀行強盗の手口をまねて、62件もの強盗を行っていた一団が、ニューヨークで逮捕された。
ハリウッド・リポーター紙によると、逮捕された5人の男はニューヨーク警察の取り調べに対し、ATMに漂白剤をかけて電源を落としたり、鉱山労働者のヘッドランプを使って暗闇で光を取るなど、『ザ・タウン』を見て強盗の手口を参考にしたと供述した。
『ザ・タウン』はボストンを舞台にしたクライム・ドラマで、強盗稼業から足を洗いたい主人公ダグの葛藤をスリリングに描く物語。作中、ダグたちは修道女や警察の扮装をして強盗を働いていたが、今回逮捕された5人の男たちもストリート系の扮装をしてディスカウント・ストアやピザ・レストラン、デリなどを狙って強盗に入り、合計で21万7,000ドルもの金を奪ったという。今回の逮捕のほかにも、シカゴでは5月に映画と同じような修道女の扮装で銀行強盗をした2人組が逮捕されている。
この映画でベンは、リアルさを追及するために前科のある元強盗や現役の警察官などを映画に起用するなど、こだわった演出で高評価を得ていたが、そのこだわりがアダになってしまったようだ。(竹内エミコ)