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津川雅彦、故・伊丹十三監督の回顧上映の舞台あいさつで暴走トーク「自分が出演していない作品はヒットしていない」!?

第24回東京国際映画祭

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伊丹監督との思い出を語った村田雄浩、宮本信子、津川雅彦
伊丹監督との思い出を語った村田雄浩、宮本信子、津川雅彦

 現在開催中の第24回東京国際映画祭の提携企画で、伊丹十三監督作品の回顧上映「JUZO AGAIN」の舞台あいさつが23日に日本橋三井ホールで行われ、上映作10作品全てに出演している女優の宮本信子をはじめ、同じく伊丹作品に出演経験のある津川雅彦村田雄浩が登壇し伊丹監督との思い出を語った。

 1984年から享年64歳で亡くなる1997年まで、数々の話題作を世に送った伊丹監督。伊丹監督がこの世を去ってから、名前「十三」と同じく13年が経った現在、第1回監督作品『お葬式』から最後の作品『マルタイの女』まで全10作品の回顧上映を東京国際映画祭の提携イベントとして企画化。今年架橋100周年を迎える日本橋ほかで、貴重な英語字幕入りプリントで一挙上映することになった。幻の初監督短編作品『ゴムデッポウ』も上映され、伊丹ワールドを満喫できるイベントとなっている。

 伊丹監督作品の常連で、実生活のパートナーでもあった宮本は「もう今は、伊丹十三を知らない若い年代の方々がたくさんいます。こんな面白い映画を、ある時期すごい勢いで作って駆け抜けていった男を知っていただき、みなさんに応援していただいて、また次につなげていったらどんなにうれしいかと思います」と晴れやかな笑顔で語った。そして、食に強いこだわりを持っていたという伊丹監督について「映画界で初めて、フードコーディネーターの方を現場に参加させるなど、新しいことをする方でした。映画の通り、食べることが大好きな方でしたね」と振り返った。

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 また、多くの伊丹作品に出演している津川も、伊丹監督との思い出をユーモアたっぷりに振り返り客席をおおいに沸かせた。「演技をした後、『いやあ、素晴らしい。99点』と言うからこれでいいのかと思ったら『次は100点の演技をしましょう』と言うんだよね(笑)。でも、一切怒らず優しい人だった」と当時のやりとりを明かした。さらに「伊丹監督のような独立プロだったら、通常はすぐに(経営が)破綻するんだけど、ヒットの連続だったよね」と褒めたたえたかと思えば「(興行的に)コケたのは『静かな生活』だけだった。あの作品だけオレは出演していない。その後、しきりに反省していた伊丹監督に『コケたのは、僕が出ていないからね』って言ったら、『それもある』って言っていた」などと率直トークを連発。そのほかにも津川らしい軽妙なトークで会場を盛り上げ続けるも、時間オーバーとなってもなお話し続けて、司会者から途中で強制的に打ち切られさらに笑いをとっていた。(古河優)

伊丹十三監督作品回顧上映「JUZO AGAIN」は10月22日から24日まで開催

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