無断で年齢を公開!IMDbを相手取って女優が訴訟!
インターネット上最大の映画データベースサイト、IMDbを相手取って、ある女優が訴訟を起こしている。実名は明かされていない。Filmmaker Magazine Blogによれば、起訴人は、許可なしに実年齢を公開したとして、IMDbの親会社であるAmazon.comに、7万5千ドル(約600万円)の補償的損害賠償、100万ドル(約8,000万円)の懲罰的損害賠償、そして、弁護士費用を請求している。(1ドル=80円計算)
IMDbには、IMDbProという、映画関連会社のコンタクトを調べたり、俳優たちが自分のプロフィールやデモリールを登録できる付帯有料サービスがある。PaidContent.orgによれば、このサービス登録時に使用したクレジットカードの情報を流用されたと彼女は主張しているそう。当時40歳に差し掛かっていた彼女は、それより若い年齢の役が回って来るチャンスが損なわれたとし、訴訟に踏み切ったのだ。
Filmmaker Magazine Blogは、訴訟の論点は、いくつかに絞られそうだ、としている。一つは、Amazon及びIMDbは、個人の希望に関わらず、ユーザーのために正しい情報を公開する権利を有するのだろうか。起訴人がIMDbProの登録に際して提供した情報は、一般ユーザーが入手できるものではなかったのだろうか? 女優という職業において、年齢は個人情報と言えるのだろうか。そもそも、年齢を公にすることは、プライバシーの侵害に触れるのか?(鯨岡孝子)