イギリス映画ベスト100を発表!イギリス映画の定義とは!?『ボラット』はイギリス映画か?
EMPIRE誌がイギリス映画ベスト100を発表した。イギリス映画と聞いて真っ先に思い浮かぶのは、どんな映画だろうか。ビクトリア王朝時代の抑圧された恋愛もの? 労働階級の人たちの鬱積を描いた映画? 「ハリー・ポッター」や「007」シリーズ? イギリスで撮影されていれば、イギリス映画と言えるのだろうか? それとも、製作費の出資が、イギリスの会社であることが条件なのか? あるいは、監督がイギリス人?
今回のランキングで79位に入った映画『英国王のスピーチ』場面写真
『英国王のスピーチ』(79位)や『眺めのいい部屋』(83位)がランクインされているのに安堵するもよし、『スラムドッグ$ミリオネア』(58位)や『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(28位)は果たしてイギリス映画なのか? と首を傾げるもよし、『第三の男』(14位)よりも『時計じかけのオレンジ』(11位)の順位が上であることに、いかにもイギリスらしい、と深く納得するもよし。見応えのある100選だ。
では、イギリス映画をどう定義するかについて、だが、EMPIRE誌の意見はこうだ。「厳密さよりも、イメージが重要。イギリスらしさが感じられれば、外国の監督でも構わない。監督がイギリス人であれば、ロケがイギリス以外でもよしとする。出資がどこの国かについては、こだわらないことにした」
ちなみに、トップ10は以下の通り。
1.『アラビアのロレンス』 2.『モンティ・パイソン/ライフ・オブ・ブライアン』3.『赤い靴』4.『赤い影』5.『遭いびき』6.『ショーン・オブ・ザ・デッド<未>』7.『カインド・ハート<未>』8.『トレインスポッティング』9.『ローカル・ヒーロー/夢に生きた男』10.『ウィズネイルと僕』(鯨岡孝子)