「荒川アンダー ザ ブリッジ」のコンビ再び! 林遣都、山田孝之の芝居に「負けられない!」と気合十分
中村光原作の「荒川アンダー ザ ブリッジ」で共演した山田孝之と林遣都が再び共演するLISMOドラマ第30弾「REPLAY & DESTROY」の撮影が東京の荒川区内で行われ、収録の合間に取材に応じた二人が、ドラマ同様の息の合った様子で本作の見どころについて語った。
7月から9月にかけてTBS系で放送されたドラマ版、そして2012年2月に公開予定の映画版と両方の「荒川アンダー ザ ブリッジ」でメガホンを取った、飯塚健監督をはじめとしたスタッフが再び集結した本作。まったくタイプの異なる男3人組が、悩める現代人のストレス解消をお手伝いするというコミカルなドラマとなっている。「荒川アンダー ザ ブリッジ」では、ヒロイン・ニノの恋人として現れたリク(林)に対して、星(山田)が嫉妬のあまり、嫌がらせやちょっかいを出してケンカばかりしている、という二人だったが、本作では大学生のときに知り合って以来5年以上の腐れ縁という関係に変化。そんな山田との再共演について林は、「山田さんの芝居は面白いし、なるほどと思うようなことばかりで、こちらもプレッシャーになるんですよね。負けていられません(笑)」と気合を入れていた。
個性的な出演者が大挙出演し、独特のギャグ空間がカオスを生み出したドラマ版「荒川アンダー ザ ブリッジ」の現場について、山田が「みんなすごく仲が良かったんです。この一体感は何なんだろうと不思議に思うほどで。ドラマ「REPLAY & DESTROY」のお話は、「荒川アンダー ザ ブリッジ」の打ち上げのときにいただいて、そこから始まったんです」と明かすと、林も「カメラマンさんも照明さんも一緒だし、“ホーム”という感じがしますよね」と付け加える。「荒川アンダー ザ ブリッジ」で気心が知れた飯塚組のスタッフだったからこそ、すんなりと今回の現場に入ることができたと二人は口をそろえる。ドラマと映画版の「荒川アンダー ザ ブリッジ」に続いてタッグを組んだ飯塚監督の印象を尋ねると、「僕の二十歳を忘れられないものにしてくれた監督ですね」と全幅の信頼を寄せている林に対して、山田は「厳しい監督です。技術面でも芝居の面でもそうですけど、いいものを作ろうと思うからこそ何とか食らいついていこうと思っていますね」と、緊張感と楽しさが入り混じった飯塚組の現場について楽しそうに振り返った。
本作の肝となるのは、山田、林、そして阿部進之介という3人の男子によるスピーディーでテンポのいい会話。そんな物語について山田は「予告編に『哲学! カオス! ファニー!』というキャッチコピーがあったんですが、まさにその言葉が表していると思います。ただ変なヤツらがくだらないことを言っているだけのドラマのように見えるかもしれないけど、実はその会話にものすごく意味があるんですよね」と切り出すと、林も「このドラマは一見、若者たちの何げないひとときを映し出しただけのように見えるかもしれませんけど、そういう軽いものではなくて、(ドラマを観た人が)自分の中で何かが変わるきっかけになるようなドラマだと思います」と見どころを語った。「荒川アンダー ザ ブリッジ」ファンにとっても必見作となりそうな本作。どのような仕上がりになるのか、今から完成が楽しみだ。(取材・文:壬生智裕)
LISMOドラマ「REPLAY & DESTROY」は11月4日より毎週金曜日配信(全4話)