西部劇のパロディー満載の『ランゴ』!ジョニー・デップとイーストウッドが夢の共演!?
ジョニー・デップが主人公・ランゴの声優を務めたCGアニメーション『ランゴ』には、名作西部劇のパロディーが満載だ。マカロニ・ウエスタンを語る上で、欠かせないあの名優がランゴと夢の共演を果たしている。
劇中、西部魂の権化として登場するのは、マカロニ・ウエスタンとして知られる名作映画『荒野の用心棒』『夕陽のガンマン』『真昼の死闘』のクリント・イーストウッド。イーストウッドと名乗ることもなく、声も別人が担当しているが、どう観てもイーストウッドそっくりなところが心憎い演出だ。また、ランゴの名前は映画『続・荒野の用心棒』でフランコ・ネロが演じた主人公の名前・ジャンゴから付けていたり、悪役のガラガラヘビは映画『夕陽のガンマン』をはじめ、名悪役として絶大な人気を誇るリー・ヴァン・クリーフにそっくりだったりと、西部劇ファンにはたまらないパロディーが満載。ゴア・ヴァービンスキー監督が、マカロニ・ウエスタンの巨匠セルジオ・レオーネ監督の大ファンだったことから、今回のユニークな試みが実現したという。
そのほかにも、映画『地獄の黙示録』『スター・ウォーズ』『チャイナタウン』『マッドマックス2』などから、数々の名シーンをほうふつさせる場面を取り入れて作られており、映画ファンなら、元ネタ探しも楽しめる作品といえる。
映画『ランゴ』は、砂漠の荒野をさまようことになったカメレオンの自分探しの旅を西部劇テイストでコミカルに描いたCGアニメーション。エモーション・キャプチャーと呼ばれる新技術により、ジョニー・デップが、声と動きを使って、カメレオンのランゴに命を吹き込んだ。ジョニデのほかも映画『お買いもの中毒な私!』のアイラ・フィッシャー、映画『リトル・ミス・サンシャイン』のアビゲイル・ブレスリン、ビル・ナイと個性派たちが勢ぞろいしている。(福住佐知子)
映画『ランゴ』は10月22日より新宿バルト9ほかで全国公開中