山本太郎と高岡蒼甫が映画でガチンコ共演!若松孝二監督新作、中上健次が原作の『千年の愉楽』
若松孝二監督の新作映画『千年の愉楽』に主演の寺島しのぶを筆頭に高良健吾や、共にツイッターでの発言がきっかけで所属事務所を辞める騒動へと発展した高岡蒼甫と山本太郎、そしてベネチア国際映画祭で新人俳優賞(マルチェロ・マストロヤンニ賞)を受賞した染谷将太と何かと話題の面々が勢ぞろいすることがわかった。
同作品は中上健次の同名小説が原作で、和歌山のとある路地に生を受けた“高貴なけがれた血を持つ”中本一統の血を受け継ぐ男たちの生と死を描くもの。主演は若松監督とのタッグを組んだ『キャタピラー』でベルリン国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した寺島しのぶが務める。また、女が放おっておかない美青年の半蔵役に高良、半蔵の叔父にあたり不良少年団の親玉分・三好役に高岡、純情でまっすぐな青年・達男を染谷が演じる。またARATAなど若松作品常連の俳優たちが脇を固める。高良にとっては、映画『軽蔑』に続く中上作品への挑戦だ。
中でも注目は、脱原発発言が発端となって今年5月に所属事務所離れた山本と、フジテレビの韓流偏重報道を批判して7月に所属事務所を辞め、10月に新事務所に所属したばかりの高岡の起用だ。2人の言動は物議を醸したが体制に対して異議を唱えた2人を評価するあたりはさすが、アナーキストとして知られる若松監督らしい。
ただし、山本とはなかなか連絡がつかず、出演が決定したのはクランクン半月前。そのため最後の方に数シーンだけ出演するという。若松監督は「悪いなと思ったんだけど、やってくれると言うから。これだけの皆さんに出演していただいて、僕は幸せ者ですよ」と喜びを噛み締めていた。
撮影は11月4日にクランクイン。撮影は三重を中心にロケが行われる。(中山治美)