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いわき市で特別上映!フラガールたちの復興活動を追ったドキュメンタリー

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いわき市での特別上映に訪れた広野町の方々を後ろに、右から鈴木正範さん、小林正樹監督、フラガールたちと下山田支配人
いわき市での特別上映に訪れた広野町の方々を後ろに、右から鈴木正範さん、小林正樹監督、フラガールたちと下山田支配人

 1日、福島県いわき市の映画館、ポレポレいわきにて、映画『がんばっぺ フラガール!~フクシマに生きる。彼女たちのいま~』の特別上映会が行われ、震災後からおよそ半年間スパリゾートハワイアンズで避難生活を送り、劇中でも大きく取り上げられた、福島県双葉郡広野町の人達が招かれた。

映画『がんばっぺ フラガール! ~フクシマに生きる。彼女たちのいま~』写真ギャラリー

 ハワイアンズのフラガールたちによるフラダンスショーから始まったこの日の上映会。スパリゾートハワイアンズで避難生活を送っていた広野町の人々は、温かいまなざしでフラガールたちの華麗なショーを見守り、大きな拍手を送った。舞台あいさつでは、同施設の支配人就任から3か月で震災に遭った下山田敏博支配人が登壇。当時宿泊していた約600名の宿泊客にメガホンを持って説明に回り、休業中もホスピタリティーあふれるサービスで、ハワイアンズでの避難生活を余儀なくされた広野町民をケアし続けた下山田支配人は、「9月11日に皆さんとお別れして以来、久しぶりの再会ができ、皆さんとこの映画を観ることができることに感無量の思いです。ハワイアンズは皆さんの故郷。ハワイアンズにいらしたときは、どうぞ、ただいま、と帰ってきてください」と広野町の人々に語りかけた。

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 またメガホンを取った小林正樹監督は、「被災されている皆さんにカメラを向けることに、最初はとても葛藤(かっとう)がありました」と撮影時の心情を吐露。続けて「ですが、皆さんが温かく受け入れてくださり、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。大変緊張していますが、一生懸命作りましたので、どうか楽しんでください」とあいさつした。

 上映後、広野町の自治会長・鈴木正範さんは、現在、ハワイアンズに滞在した町民たちに、広野町の町木である桜をプレゼントする計画を明かし、「毎年ハワイアンズに来て、桜を見て、同窓会ができたらと思っています」と語った。本作は、笑顔で踊り続けたフラガールたちはもちろん、弱音一つ吐かずに避難生活を送っていた広野町民、ホテルの従業員……全員が主役だ。昨日までの日常を突然奪われ、それでもまっすぐに前を向いて生きる福島の人々の姿を、ぜひスクリーンで観てもらいたい。(編集部・森田真帆)

映画『がんばっぺ フラガール! ~フクシマに生きる。彼女たちのいま~』は公開中

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